第158回芥川賞は石井遊佳の『百年泥』と若竹千佐子の『おらおらでひとりいぐも』に、直木賞は門井慶喜の『銀河鉄道の父』に決定!

第158回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)が発表された。選考会は16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、「芥川賞」は石井遊佳の『百年泥』と若竹千佐子の『おらおらでひとりいぐも』に、「直木賞」は門井慶喜の『銀河鉄道の父』に決定した。
【第158回芥川賞受賞作品】
第158回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)が発表された。選考会は16日、東京・築地の新喜楽で開かれ、「芥川賞」は石井遊佳の『百年泥』と若竹千佐子の『おらおらでひとりいぐも』に、「直木賞」は門井慶喜の『銀河鉄道の父』に決定した。
【第158回芥川賞受賞作品】
2016年上半期の直木賞候補となった『家康、江戸を建てる』をはじめ、この1年間で伊藤博文の若き日を描いた『シュンスケ!』、坂本龍馬の妻を描いた『ゆけ、おりょう』など歴史小説を精力的に発表している門井慶喜さん。新刊『屋根をかける人』は、建築家、伝道者、事業家、教育者といくつもの顔を持ち、終戦直後に日米の架け橋となったウィリアム・メレル・ヴォーリズが主人公の物語だ。神戸女学院や大阪の大同生命ビルの設計を手がけ、メンソレータムで有名な近江兄弟社を創業した人物である。
門井慶喜 かどい・よしのぶ●1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。著書に『注文の多い美術館 美術探偵・神永美有』『ホテル・コンシェルジュ』『シュンスケ!』『ゆけ、おりょう!』『かまさん 榎本武揚と箱館共和国』など。直木賞候補になった作品に『東京帝大叡古教授』と『家康、江戸を建てる』がある。
「ヴォーリズはずっと気にはなっていたんですが、いざ書くとなると、厄介だな、大仕事になるなと、興味半分、恐怖半分でいたんですね。そし…
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