役所広司「気持ちを引きしめて臨みたい」司馬遼太郎『峠』、初映像化に反響続出
『峠』上巻(司馬遼太郎/新潮社)
司馬遼太郎の『峠』が、2020年に映画化されることが決定した。タイトルは「峠 最後のサムライ」で、ネット上では「新たな司馬映画くるー!」「こんなの絶対いい作品になるでしょ…」と反響が相次いでいる。
同作は、越後長岡藩の家老・河井継之助が主人公の時代小説。河井は幕末に活躍した実在の人物で、“越後長岡の風雲児”の異名で知られている。藩の持て余し者でもあった河井は、複数の塾に通うほど勉強熱心な男。しかし詩文や洋学など単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史、世界情勢、ものごとの原理を知ろうと努めていた。江戸の学問では満足できなくなった河井は、備中松山の藩財政を立て直した山田方谷の下で学ぶため旅に出る―。
数々の作品が映画やドラマ化している司馬作品だが、同作の実写化は今回が初めて。監督、脚本には黒澤明の下で数々の作品に携わり、2000年の映画「雨あがる」で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した小泉堯史が務める。
河井を演じるのは、熟練の演技力で作品を彩る名優・役所広司。映画公式サイトでは「世界中で知られている『サムライ…