人生を幸せに生きるために必要な心の持ち方を教えてくれる本
例えば、ある日思いもよらない病気を患い、死に直面した時、あなたならどうするだろうか? 「これまで死を受け入れるための教えを説いた本はありましたが、“平気で生きる”という考えを書いたものはなかった気がします。この本では、“運命は決まっているんだから、ジタバタせず普段通りに生きていけばいいんだよ”ということを教えてくれるんです」 作者は小林正観。彼は旅行作家のかたわら生きていく上での物の見方を数々の著書や講演会などで伝え広め、多くの人たちの心を捉えてきた。花緑さんも感銘を受けたその一人だ。 「講演会に足を運んだことがきっかけでお付き合いをさせていただくようになったのですが、まず正観さんは表現の仕方が素晴らしいんです。難しいことを分かりやすく伝えていて、かと言って安っぽさもない。だからこそ、言葉や文章に力強さがあるんです。そこは噺家としてもすごく勉強にもなりましたね」 花緑さんが考える、人生でもっとも大切なもの。それは「意識の持ち方」だという。 「すべてのことにありがとうと感謝の気持ちを伝えたり、周りの人が幸せを感じるように行動したり。そうした…