迷いと不安、そして震災――人気ミステリー作家・柚月裕子がデビューからの15年間を語った初エッセイ集
さまざまな人間の生き様を活写する「作家」という人々。人間という生き物を普通以上に詳しく見る仕事だけに、そうした作家たちが「自分自身」を語る「作家のエッセイ」には一味違う面白さがあるように思う。このほど登場した人気ミステリー作家・柚月裕子氏…
さまざまな人間の生き様を活写する「作家」という人々。人間という生き物を普通以上に詳しく見る仕事だけに、そうした作家たちが「自分自身」を語る「作家のエッセイ」には一味違う面白さがあるように思う。このほど登場した人気ミステリー作家・柚月裕子氏…
月曜日22時、カンテレ・フジテレビ系で放送中のドラマ『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』(2023年4月17日スタート、全10回)をご存じでしょうか?同じくドラマ『離婚弁護士』や『BOSS』などでハンサムウーマンを演じてきた天海祐希が主演。…
『ミカエルの鼓動』(柚月裕子/文藝春秋) 『検事の本懐』『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』など、話題作を次々と発表する人気作家・柚月裕子の最新作『ミカエルの鼓動』(文藝春秋)は、著者が初めて医療を題材にした長編作品だ。 物語の舞台となるのは…
正義とはなにか――。柚月裕子さんが手掛ける『孤狼の血』(KADOKAWA)は、読み手にそれを突きつけてくる。警察と暴力団。この構図だけを見れば後者が“悪”とされがちだが、前者の組織の中にも醜い思惑が渦巻いている。その上で「正義とはなにか」が問われるの…
将棋界に新しい風が吹き始めている。棋聖と王位を奪取し、史上最年少で二冠、かつ八段昇段を果たした藤井聡太二冠。三段リーグ戦を勝ち抜き、現役最年少プロ棋士となる伊藤匠新四段。若手活躍のニュースを聞けば、元々の将棋ファンも、今まで将棋に関心がな…
本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のレビューは単行本刊行…
人には趣味嗜好がある。迷惑をかけない範囲で楽しむ間は、はたから見て微笑ましく、尊重すべき個性でもある。しかしそれが好ましくない範囲まで広がれば、他人に迷惑をかけることになり、当人も社会で生きづらさを感じる。 そして趣味嗜好が“許されない範囲”…
深い霧の山中で、腰丈まである笹を捜査棒でかき分けながら進む警察官の男。ふと気がつけば、男の周囲では男の父や旧友、かつての同僚が同じように地面を探っている。 そして男は探していたものを見つける。手足を投げ出し、仰向けの姿勢で横たわる幼女。「被…