中二病女子を大量生産した神漫画が令和の世に…“天禁”新シリーズ『天使禁猟区—東京クロノス—』待望の最新2巻が発売へ
『天使禁猟区-東京クロノス-』2巻(由貴香織里/白泉社)
1994年から2000年にかけて日本中の少女たちを虜にしてきた『花とゆめ』発の人気作品『天使禁猟区』。その新シリーズ『天使禁猟区-東京クロノス-』の1巻が刊行されてからおよそ1年、ついに待望の最新2巻が発売される。
“天禁”こと『天使禁猟区』は、実の兄妹による禁断の愛と、地上と天界を舞台に繰り広げられる壮大な闘いを描いたLOVEファンタジー。妹の紗羅に思いを募らせる高校生・無道刹那を主人公に描き、天使と悪魔たちの攻防戦を重厚に描いていた。
同じく90年代の『花とゆめ』で連載されていた『花ざかりの君たちへ』や『世界でいちばん大嫌い』が時代を席巻する中、『天使禁猟区』はとりわけ異彩を放ち、“中二病女子”を大量生産した神漫画として語り継がれてきた。今回ご紹介する『天使禁猟区-東京クロノス-』はその続編となり、新たなる堕天使たちの物語が紡がれている。
同作の主人公は、人に見えないものが見えてしまう中学2年生の少年・叶久遠(かない・くおん)。とはいえ幽霊やお化けが見えるわけではなく、時々人の背中に「…