要 潤「破天荒な人がちらっと見せる冷静さ、謙虚さ。予定調和じゃないところに人は惹きつけられる」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、人気テレビシリーズから飛び出した『劇場版 タイムスクープハンター―安土城 最後の1日―』がついにDVD&ブルーレイ化、その主演を務める要潤さん。リハーサルは一切しない、偶然の驚きや閃きを大切にする同作の撮影で培った心に響く言葉とは?
「ミック・ジャガーの言葉はものすごくシンプル。一回読んだだけで脳裏に焼きつきます」
おすすめ本『ミック・ジャガー ワイルドライフ』から、多くの価値ある言葉を直球で受け取ったと語る要さん。
「人前で話す時のひと言、ひと言はすごく大事だなと思っていて。だからこういう素晴らしい言葉を発する人の言葉の響きを頭に蓄積しておくんです。そして、それらを自分なりにアウトプットしているんです」
本書のなかに散りばめられたミックの言葉のなかで、最も惹きつけられたのは「人は永遠に見栄を張れるわけじゃない」という言葉。
「破天荒なミックとは違う、冷静な部分がこのひと言に出ていますよね。弱さというか、謙虚さとい…