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「冲方丁」のレビュー・書評

『天地明察』の冲方丁、新作はスパイもの!? 江戸を舞台に繰り広げられる諜報劇『剣樹抄』

『天地明察』の冲方丁、新作はスパイもの!? 江戸を舞台に繰り広げられる諜報劇『剣樹抄』

『剣樹抄』(冲方丁/文藝春秋)  豪腕な事業家ほど臆病な性格をしているというし、人気の高い芸能人ほど腰が低いものだという。それならば、人として強ければ強いほど、その内面には致命的な弱さを隠し持っているのではないか──読了後、そういった人間の二面性に思いを馳せずにいられなくなるのが、『剣樹抄』(冲方丁/文藝春秋)という作品である。  明暦3年の夏、市中で大工仕事の真似事を楽しむ美男の姿があった。水戸徳川光國、30歳。大火で焼けた江戸の再建に情熱を燃やす男…

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「自殺サイト」の書き込みをもとに12人が集結――話題の映画『十二人の死にたい子どもたち』の原作を読者はこう読んだ!

「自殺サイト」の書き込みをもとに12人が集結――話題の映画『十二人の死にたい子どもたち』の原作を読者はこう読んだ!

『十二人の死にたい子どもたち』(冲方丁/文藝春秋)  杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈…。今をときめく若手人気俳優がこんなにもたくさん出演するのだから、面白くならないわけがない。映画『十二人の死にたい子どもたち』が今大きな話題を呼んでいる。  原作は、『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』などの作品で知られる冲方丁氏の同名小説『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋)。タイトルからして衝撃的だが、一体どのような物語が展開さ…

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冲方作品の原点、此処にあり! 超次元的能力で紡ぎだすSFハードボイルド!

冲方作品の原点、此処にあり! 超次元的能力で紡ぎだすSFハードボイルド!

記憶を持つ人間は寝ても醒めても悪夢を見る。人に悪夢を見させるのは、いつも過去に対する後悔だ。心の傷は簡単には癒えない。自らの傷が癒えるその時まで、胸の内に黒いものを抱えて生きなくてはならない。 『微睡みのセフィロト』は冲方丁著のSF小説。『マルドゥックシリーズ』や「シュピゲール」シリーズの原型となった作品と言われる本作は、後期作品のモチーフやイメージがちりばめられている。思わず他作品との類似点を探してたくなってしまう、まさしく冲方の原点。彼の作品のファンならば読…

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今秋映画公開の話題作。決して諦めないひたむきな主人公の姿に感動必至

今秋映画公開の話題作。決して諦めないひたむきな主人公の姿に感動必至

江戸時代に、徳川家に仕える碁打ちの渋川春海という男がいた。碁打ちでありながらも、彼の頭の中は算術や星のことばかり。そんな春海に、日本独自の暦を作るという一大プロジェクトの話が持ちかかる。本屋大賞の大賞にもなり、今秋には、岡田准一主演で映画が公開される予定で、ひとりの青年の大成長を描いた爽快感あふれる作品。 つい先日、金環日食で日本中が湧きましたが、星や月って私たちの心を捉えて離さないものですよね。今は科学も発達し、天文学だけではなくありとあらゆる分野のことが…

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