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椰月美智子

職業・肩書き
作家
ふりがな
やづき・みちこ

「椰月美智子」のおすすめ記事・レビュー

「小説」が愛おしくなる『本をめぐる物語 小説よ、永遠に』 副題に込められた意味とは?

「小説」が愛おしくなる『本をめぐる物語 小説よ、永遠に』 副題に込められた意味とは?

『本をめぐる物語 小説よ、永遠に』(神永学ほか/KADOKAWA メディアファクトリー)

『ダ・ヴィンチ』に連載していた「本をめぐる短編」から誕生したアンソロジーの第3弾。「小説よ、永遠に」という祈りのような副題をつけたのにはわけがある。

毎月、本や作家、書店等をテーマにいろいろな作家の方にご寄稿をお願いしていたが、15年8月号掲載の藤谷治さんの「新刊小説の滅亡」は、極めてショッキングな内容だった。藤谷さんから原稿が送られてきたときに、「恐らくですが、期待なさっていたのは、このような小説ではないと思います。それでも、本を巡る物語となると、これが頭にこびりついて離れませんでした。とにかく読んでみてください。没もありうると覚悟しています。だけど、よろしくお願いします」とメールに書かれていた。

この藤谷さんが本作を書いた経緯については、 「新刊小説は滅亡について考えた方がいい」(マガジン航)を参照ください

各出版社が文芸誌を廃刊し、新刊小説の刊行を一切やめるというストーリー。本作を読んだ時、危機感と同時に小説に対する深い愛を感じて、そうした作品を集めてアンソ…

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東日本大震災から3年―小説家が描くさまざまな「鎮魂と再生」のかたちとは?

東日本大震災から3年―小説家が描くさまざまな「鎮魂と再生」のかたちとは?

『消えてなくなっても』(椰月美智子/KADOKAWA メディアファクトリー)

東日本大震災発生から丸3年が経とうとしている。

被災地では災害に強い新たなまちづくりが進められつつあるが、その一方でいまだに多くの人びとが仮設住宅暮らしを余儀なくされるなど、深刻な問題が山積している。未曾有の大震災を風化させず、物心両面での支援を継続していくことが、引き続き求められているといえるだろう。

そんななか、避けられない運命の先にある希望を描いた「鎮魂と再生」の文学がいま注目を集めている。わたしたちは生きているかぎり、親しい人との別れに直面せざるをえない。先の大震災があらためて突きつけたこの問題に、「鎮魂と再生」の物語は一条の光を投げかけてくれる。ここでは悲しい運命に直面した主人公が、死者に思いを馳せながら、新たな一歩を踏み出していく姿を描いた作品を紹介しよう。

まず取りあげたいのは、『しずかな日々』などの作品で知られる作家・椰月美智子の最新作『消えてなくなっても』(KADOKAWA メディアファクトリー/3月7日発売)だ。

主人公のあおのは、周囲と深くかかわることのでき…

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「消えてなくなっても」特設サイト

「消えてなくなっても」特設サイト

もしも大切な存在が目の前からいなくなってしまったら……。運命がもたらす大きな悲しみを、人はどのように受け入れるのでしょうか。椰月美智子さんが初めて挑んだ”死生観”を問う新作。それは優しさに満ち、多くの人々を豊かにしてくれる物語でした。 ここでは萩尾望都さん、書店さんをはじめ、発売前より応援くださった皆様の言葉を掲載しています。 皆様の声もどんどんお寄せください。 イラスト:小森羊仔

消えてなくなっても椰月美智子

ストーリー紹介

物語の主人公「あおの」はタウン誌の編集者になったばかりの新人社会人で、高千穂を思わせる神話の国のような山中にある鍼灸治療の「キシダ治療院」を取材で訪れます。幼少期に両親を亡くし、親戚の家で育ったあおのは、血の繋がった家族というものを知らずに育ち、ストレス性の病を患っています。難病患者のどんな病も治してしまうという、どこか妖しげな治療院には、あおのと年齢の近い「つきの」という女の子が手伝いとして住み込んでいました。ひょんなことからあおのも住み込みで治療に専念することになります。

二人は規則正しい暮らしの中で、少しずつ距離を縮め、…

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注目の新刊 『シロシロクビハダ』 ダ・ヴィンチ2013年2月号

注目の新刊 『シロシロクビハダ』 ダ・ヴィンチ2013年2月号

化粧品メーカーの研究部に勤める27歳OLが、職場の人間関係や新商品の開発、弟の結婚騒動などを通じて変わりゆく姿を描いた長編小説。異様なまでの白塗りにこだわり続ける祖母など個性的な面々に囲まれた秋山箱理は、本人もまた世間とはズレた感覚の持ち主だった!

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「椰月美智子」の本・小説

ともだち

ともだち

作家
椰月美智子
出版社
小学館
発売日
2024-03-06
ISBN
9784092893351
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なんでもないあの人 (君色パレット 多様性をみつめるショートストーリー)

なんでもないあの人 (君色パレット 多様性をみつめるショートストーリー)

作家
濱野京子
林 けんじろう
椰月美智子
昼田 弥子
いつか
出版社
岩崎書店
発売日
2024-02-26
ISBN
9784265091652
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ミラーワールド

ミラーワールド

作家
椰月美智子
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-07-19
ISBN
9784041109915
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つながりの蔵 (角川文庫)

つながりの蔵 (角川文庫)

作家
椰月美智子
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-08-24
ISBN
9784041111567
作品情報を見る
14歳の水平線 (講談社青い鳥文庫)

14歳の水平線 (講談社青い鳥文庫)

作家
椰月美智子
またよし
出版社
講談社
発売日
2020-06-10
ISBN
9784065199725
作品情報を見る

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