矢部太郎「ユートピア漫画にはしたくなかった」『大家さんと僕 これから』を読んだ後に読むインタビュー
ベストセラーとなった漫画の続編『大家さんと僕 これから』(新潮社)を上梓した矢部太郎さん。当初は予想もしていなかった大家さんとの別れをどう描くか、いろいろと悩んだそうです。インタビュー中は大家さんへの思いが溢れて涙したり、芸人らしく笑いを取りに行ったりと、終始「怒」だけがない「喜哀楽」な雰囲気で進行しました。なお、こちらのインタビューはストーリーの重要な部分に触れているので、『大家さんと僕 これから』を読んだ後にお読みください。
→『大家さんと僕 これから』を読む前に読む 矢部太郎さんインタビュー(1)はこちら。
『大家さんと僕 これから』(矢部太郎/新潮社)
■大家さんとの別れのシーン
――まさか連載中に、大家さんがお亡くなりになるとは思っていなかったわけですよね。
矢部 はい。連載する前に、最初は大家さんがお元気な明るい話、途中からは入院する話にしようと構成を決めたんです。だから全然……
■ユートピア漫画にはしたくない
――ベストセラーの続刊ということで、描いているときプレッシャーはなかったんですか?
矢部 構成を決めてその通りに描いていたので、プ…