吉岡里帆さんが選んだ1冊は?「人生を見つめ直すきっかけにもなる、100人の素敵な夢が詰まった本」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、吉岡里帆さん。 (取材・文=倉田モトキ 写真=TOWA)
「1歳の子が描いた絵で始まり、そこから100歳の方までの100編の夢が綴られているんです。年齢が増えるにつれて夢に対する価値観が変わっていったり、現実を捉えるようになったりして。そのどれもが感動的で涙がこぼれそうになりました」
吉岡さんがこの本を手にしたのは最近のこと。カフェで偶然見つけたのは、運命的だったのかもしれない。 「手にした瞬間から惹き込まれました。少し前に父親が還暦を迎えたので、“60歳の方ってどんなことを思ってるんだろう”と、父に近い年齢の方のページをめくってみたり、自分と同年代の人の夢を探してみたり。もう、夢中になって読んでましたね(笑)。一番好きなのは73歳の女性の言葉。17歳で嫁ぎ、専業主婦として家族を支えたその方は、65歳になって年金を受け取り、初めて自分のお金を手にするんです。そのときの喜びや、今はこの大切なお金を孫にお年玉で…