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澤田瞳子

澤田瞳子 写真:鈴木慶子
職業・肩書き
作家
ふりがな
さわだ・とうこ

プロフィール

最終更新 : 2019-11-20

1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒、同大学院博士前期課程修了。専門は古代史。デビュー作『孤鷹の天』で中山義秀文学賞、『満つる月の如し 仏師・定朝』で新田次郎文学賞、第153回直木賞候補作『若冲』で親鸞賞を受賞。2018年、『火定』で2度目の直木賞候補となる。他の著書に『日輪の賦』『与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記』など。

「澤田瞳子」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

「今と重なる!」――奈良時代に流行した疫病を通じて、不安と恐怖、人間の本質を描いた直木賞候補作

「今と重なる!」――奈良時代に流行した疫病を通じて、不安と恐怖、人間の本質を描いた直木賞候補作

『火定』(澤田瞳子/PHP研究所)

 こんなにも“今”と重なる小説があるだろうか。2017年下半期の直木賞候補作となった『火定』(澤田瞳子/PHP研究所)の舞台は、奈良時代。民を救うため、というよりは、皇后の兄である藤原四子の威光と慈悲を示すために建てられた施薬院は、出世とは程遠いために官の足が遠のき、町医者だけで成立している。そこに新羅から持ち込まれた疫病――天然痘が流行し、都中がパニックになるなか奮闘する医師たちの物語だ。

 医者になんかなりたくないし、立身出世のためとっとと辞めたい、と不満をくすぶらせている下級官僚の蜂田名代(はちだのなしろ)。本書は、不平たらたらの若き青年の成長譚であると同時に、皇族を診療する職を得ながら同僚に陥れられ牢獄に入れられ、医師としての矜持を捨てた猪名部諸男(いなべのもろお)を対比的に描くことで、医療とは何かを問う物語にもなっている。

 治療法が見つからないまま人との接触を避けるしかない恐怖と不安。いかさまの神をでっちあげ、病に効くというふれこみで札を高額で売りつける宇須(うず)という男の扇動。藁にもすがる思いで札を信…

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「澤田瞳子」の本・小説

火定

火定

作家
澤田瞳子
出版社
PHP研究所
発売日
2017-11-21
ISBN
9784569836584
作品情報を見る
なぞとき <捕物>時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)

なぞとき <捕物>時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)

作家
和田はつ子
梶よう子
浮穴みみ
澤田瞳子
中島要
宮部みゆき
細谷正充
出版社
PHP研究所
発売日
2018-01-09
ISBN
9784569767963
作品情報を見る
秋萩の散る (徳間文庫)

秋萩の散る (徳間文庫)

作家
澤田瞳子
出版社
徳間書店
発売日
2019-10-09
ISBN
9784198945084
作品情報を見る
与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記

与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記

作家
澤田瞳子
出版社
光文社
発売日
2015-08-18
ISBN
9784334910426
作品情報を見る
能楽ものがたり 稚児桜

能楽ものがたり 稚児桜

作家
澤田瞳子
出版社
淡交社
発売日
2019-12-20
ISBN
9784473043597
作品情報を見る
与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記 (光文社文庫 さ 35-1 光文社時代小説文庫)

与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記 (光文社文庫 さ 35-1 光文社時代小説文庫)

作家
澤田瞳子
出版社
光文社
発売日
2018-06-13
ISBN
9784334776787
作品情報を見る
日輪の賦 (幻冬舎時代小説文庫)

日輪の賦 (幻冬舎時代小説文庫)

作家
澤田瞳子
出版社
幻冬舎
発売日
2016-06-10
ISBN
9784344424906
作品情報を見る
戦国の教科書

戦国の教科書

作家
天野純希
今村 翔吾
木下昌輝
澤田瞳子
武川 佑
矢野隆
末國善己
出版社
講談社
発売日
2019-07-31
ISBN
9784065164907
作品情報を見る

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