64歳の男が32歳の女性と恋に落ちた。その先に待っていたのは、破滅だとは知らずに――赤松利市最新作『隅田川心中』
2018年、第1回大藪春彦新人賞を受賞し、小説家デビューした赤松利市さん。受賞作となった『藻屑蟹』は福島県を舞台に、原発の除染作業員たちの金と命のやりとりを描いてみせた衝撃作だった。 以降、赤松さんは文学界で快進撃を見せる。実話をベースにした『…
2018年、第1回大藪春彦新人賞を受賞し、小説家デビューした赤松利市さん。受賞作となった『藻屑蟹』は福島県を舞台に、原発の除染作業員たちの金と命のやりとりを描いてみせた衝撃作だった。 以降、赤松さんは文学界で快進撃を見せる。実話をベースにした『…
今年、『犬』(徳間書店)で大藪春彦賞を受賞した赤松利市氏は、人間のドロドロとした感情を描くのが上手い作家。そんな印象が筆者の中にあったから、これまでと作風がガラっと変わった『白蟻女』(光文社)を見て驚き、興味が湧いた。 本作に収録されている…
2020年1月24日の夜、ネット上で目にした速報に心が躍った。それは、第22回大藪春彦賞の受賞作が赤松利市さんの『犬』(徳間書店)に決定したというもの。赤松さんといえば、住所不定・無職の状況で書き上げたという『藻屑蟹』(徳間書店)で大藪春彦新人賞を…
「犬」という単語に、あなたはどんなイメージを思い浮かべるだろう? 赤松利市さんの『犬』(徳間書店)を読むと、今までのあなたの「犬」のイメージは大きく変わることになるかもしれない。 2018年、『藻屑蟹』(徳間書店)で第1回大藪春彦新人賞を受賞した…