「銭湯を通じて、ちょっとだけ成長する物語」『湯遊ワンダーランド』まんきつ先生×編集・高石さんインタビュー
『週刊SPA!』で連載をしていた漫画「湯遊白書」(単行本化の際に「湯遊ワンダーランド」と改題)が、今年2月に完結。最終巻となる第3巻『湯遊ワンダーランド3』(扶桑社)が、5月30日に発売されました。
この作品は、アルコール依存を激白した『アル中ワンダーランド』でデビューした漫画家、まんきつ(連載時ペンネームは「まんしゅうきつこ」)先生が、サウナを通じて変わっていく様子を描いた、異色の“おふろ漫画”です。
「連載が始まる前、プレッシャーで10円ハゲができた」というまんきつ先生と、作中に幾度となく登場しては笑わせてくれた担当編集・高石智一さんをお迎えし、連載を振り返っていただきました。
■はじめての週刊連載で、パニックに
――最終巻の発売、おめでとうございます。この作品はまんきつ先生にとってはじめての週刊連載だったそうですが、いかがでしたか?
まんきつ先生(以下、まんきつ):想像以上の大変さで、最初はパニックになりました。それでも、1巻はまだつつがなく進んだのですが、ネタ切れを起こしてきた2巻以降は、もう本当に大変で。「私、もたないんじゃないか」と思う…