伊藤健太郎「人って、人間的な部分を隠そうとする。『惡の華』は、その部分を包み隠さず、炙り出した“人間味溢れる”一作です」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、“クソムシが”という言葉が刺さりくる、押見修造の伝説的コミック『惡の華』の映画化作品で、主人公・春日高男を演じた伊藤健太郎さん。新境地ともいえる役に挑んだ心境や撮影現場での秘話などを伺った。
伊藤健太郎いとう・けんたろう●1997年、東京生まれ。ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で俳優デビュー。出演作に、映画『デメキン』『覚悟はいいかそこの女子。』『コーヒーが冷めないうちに』、舞台『春のめざめ』など多数。昨年は、ドラマ『今日から俺は!!』のツッパリ“伊藤”役で大きな注目を集めた。 ヘアメイク:山田今日子 スタイリング:高橋 毅(Decoration)
「この一冊を読んでから、“お仕事、ご一緒させていただきたかったなぁ”という気持ちが、ますます強くなってきているんです」
おすすめ本として選んでくれた、蜷川幸雄が赤裸々に語った自身の半生、演出の奥義の源を記した『演劇ほど面白いものはない 非日常の世界へ』。そ…