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「井上ひさし」のレビュー・書評

江戸を舞台に展開する絢爛たる“ピカレスク・ロマン”

江戸を舞台に展開する絢爛たる“ピカレスク・ロマン”

『藪原検校』は、江戸を舞台に展開する絢爛たるピカレスク・ロマンです。ピカレスク・ロマンとは和訳するなら「悪党の物語」って、これじゃ凄みがまるでなくなってしまう。「ワルの話」、さらにスケールダウンですね。「ピカレスク」という言葉の輝きと危な…

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徹底的にダメな大店の若旦那のおかしさ哀れさいとおしさを描ききる

徹底的にダメな大店の若旦那のおかしさ哀れさいとおしさを描ききる

「手鎖心中」は井上ひさしの直木作受賞作です。黄表紙作家を目指したある青年のお話。 黄表紙ってなにか。 黄表紙というのは、江戸の中期から末期にかけてはやった、本のことです。1ページに1枚イラストが載ってて、イラストの場面に即したセリフやら状況説…

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読めば日本語が好きになり、言葉を通して自分を見直すきっかけにも

読めば日本語が好きになり、言葉を通して自分を見直すきっかけにも

日本語をこよなく愛する井上ひさしが、日本語をあらゆる角度から眺め、あれこれ考察したエッセイ。義務教育のあり方や日本語の発音について考察したかと思うと、辞書のすばらしさや言葉遊びの楽しさを語る。 また、独仏伊3カ国語ができたにもかかわらず、国…

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