映画『ジョゼと虎と魚たち』コミカライズの舞台裏。マンガ家・絵本奈央インタビュー
12月25日に公開される映画『ジョゼと虎と魚たち』。 田辺聖子が描く恋愛小説の金字塔として、かつて実写映画化もされた物語が、アニメーション映画になって登場する。 主演声優は、中川大志と清原果耶。 恋をすること、未来に踏み出すこと…… 青春の痛みときらめきを描き切る傑作小説は、どのような形でスクリーンに現れるのだろうか。
キャラクター原案とコミカライズを務めたのは、繊細な絵柄とストーリーテリングで人気を集めるマンガ家・絵本奈央さん。このプロジェクトに初期段階からがっつりと携わり、登場人物たちに鮮やかな息吹を吹き込んだ。
雑誌『ダ・ヴィンチ』で全10回にわたってコミカライズを連載し、上下巻の単行本を上梓した絵本さん。タムラコータロー監督たっての希望でキャラクター原案に指名され、その流れでコミカライズも担当することになったそう。
「タムラ監督が『ノラガミ』シリーズを手がけていた頃『月刊少年マガジン』の編集長に“今度『ジョゼと虎と魚たち』を映画にするんだけど、キャラ原案を任せられる人を探している”と相談をしたそうなんです。それで私が推薦され、当時連載して…