祝・100歳!小説家・佐藤愛子さんが幼い頃の幸福な日々を振り返る、作家生活最後のエッセイ集
どうしてこんなにも懐かしいような切ないような気持ちにさせられるのだろう。ここには大正から昭和初めの生活がある。幼い少女の視点に立ってそれを覗けば、そこに暮らす人々の息遣いをすぐそばに感じる。 小説家・佐藤愛子さんの最新作『思い出の屑籠』(佐…
どうしてこんなにも懐かしいような切ないような気持ちにさせられるのだろう。ここには大正から昭和初めの生活がある。幼い少女の視点に立ってそれを覗けば、そこに暮らす人々の息遣いをすぐそばに感じる。 小説家・佐藤愛子さんの最新作『思い出の屑籠』(佐…
直木賞受賞作『戦いすんで日が暮れて』など、多くの小説やエッセイでその名を馳せた作家の佐藤愛子先生も、今や御年94歳になられるのだという。時の流れのはやさを噛み締めながら、エッセイ集『楽天道〈らくてんどう〉』(佐藤愛子/海竜社)のページをめくる…
読者の人生相談に回答する書籍は、世の中にいくつもある。しかし『役に立たない人生相談2 好きなようにやればいい。』(佐藤愛子/ポプラ社)は、やはり別格だった。相談者のひと癖もふた癖もある問いに対し、波瀾万丈をくぐりぬけてきた94歳現役作家の佐藤愛子…
一年を振り返るコンテンツが増えると年の瀬を感じる。有名なところでは、日本漢字能力検定協会のキャンペーンで毎年発表される“今年の漢字”や、自由国民社がユーキャンと提携して発表している“新語・流行語大賞”だろう。後者で、2017年にノミネートされた「…