晩年セザンヌ超推せる!? 意外と深い“印象派沼”とは?
『5分でわかれ!印象派』(須谷 明/KADOKAWA)
日本で人気が高く、毎年、大規模な展覧会が開催される「印象派」。ふわふわでキレイで、なんとなく西洋絵画の代表っぽい感じ…というイメージがある画派だが、そこに属する画家たちはキャラが異様に濃い、というのも愛好家には知られるところ。ワガママすぎてサイコ感さえあるモネ、泣きながら「おっぱいを見せてください」とモデルに懇願したルノワール、規格外な偏屈男・ドガなど、その人物像やエピソードは、絵画の美しさとはにわかにリンクしないほどだ。
須谷明(すごくあき)氏は、コミック『5分でわかれ!印象派』(KADOKAWA)まで出してしまったほど、印象派の“沼”に見事にハマった一人。そもそもは、「アートのわかりたくなって本を読もうと思って、まだ理解できそうな印象派から手を付けた」のが始まりだが、持ち前の探求心で本や論文を読み漁り、ついにはマンガ化…となっていたという。
そんな須谷氏にとっての印象派の魅力は、やはり画家たちやそのエピソードにあるという。
「印象派の魅力、実は私もよくわかっていないんです。初めは本当に…