不敗の格闘技・圓明流はココから始まった!? 人気シリーズ『修羅の刻』最新巻で歴史と格闘技を楽しむ!
『修羅の刻』(19)(川原正敏/講談社)
歴史の影に“不敗の格闘技”圓明流あり…。人気の歴史格闘コミック『修羅の刻』(川原正敏/講談社)の19巻が発売された。
本能寺の変の後、主人公である不破虎彦が、不敗の武術・圓明流で、西国で無双と誉れ高い立花宗茂(むねしげ)に闘いを挑むストーリーである。
この『修羅の刻』は、2015年に完結した『修羅の門』の主人公である陸奥九十九の先祖を描く連作シリーズ。『修羅の門』では無手(武器を使わない)で千年不敗を誇る圓明流と、空手やボクシングなどの現代格闘技とのバトルを描いて多くのファンを獲得した。
そしてこの『修羅の刻』では、代々の圓明流の使い手たちが“実在の武将や剣豪たち”と闘いながら、日本の歴史に圓明流が関わる様を描いている。
西国無双の虎の前に現れる圓明流の虎
立花宗茂は大友家の重臣である。大友氏の重臣・戸次道雪(立花道雪)の娘・誾千代(ぎんちよ)と結婚し養嗣子となる(若き日は統虎(むねとら)を名乗っていたため、本稿では立花統虎と表記)。
統虎は島津を破った功績などで豊臣秀吉から認められ、鎮西一、九州の逸…