やりたくない仕事をする時代はもう終わり。「しるし書店」の次は、”子どものための学校”!? キンコン西野亮廣さん【インタビュー後編】
にしのさんの自宅アトリエにて
――西野さんのお仕事の進め方について具体的に伺いたいのですが、新しいアイデアを考えるとき、何かテーマにしていることや基準にしていることはありますか?
西野亮廣さん(以下、西野) 自分ひとりでやっているわけじゃないので、仲間とよく話題にするのは、世の中の解決しなくちゃいけない問題です。たとえば僕が去年一番気になったニュースは、「銀杯」だったんです。100歳の誕生日を迎えた人が首相から贈られる銀杯が、高齢者の増加のために銀メッキになったんですよね。でもそれは国が一生懸命、医療を発展させたりして国民の寿命を長くする努力をしてきたおかげじゃないですか。それなのにアンチエイジングみたいな言葉が流行って、高齢者が増えることや年をとることをネガティブにとらえる風潮が強まっている。
そんなに高齢化が困るんだったら、寿命を延ばすなよっていう話です。寿命を延ばすだけ延ばしておいて、60とか65で定年退職したあと40年間、ただ社会のお荷物として衰えていくだけなんて虚しい。これはクリアにしなきゃいけない問題だと思って、60歳、70歳、80歳と…