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「朝井まかて」のレビュー・書評

朝ドラ「らんまん」牧野富太郎は不倫して子どもまで作った? 植物学者の意外すぎる型破りな人生『ボタニカ』

朝ドラ「らんまん」牧野富太郎は不倫して子どもまで作った? 植物学者の意外すぎる型破りな人生『ボタニカ』

好きなものを貫き通せる人には、必ず、その支えとなる人物がいるのかもしれない。NHKの朝の連続テレビ小説「らんまん」を観ながら、ふとそう思った。「らんまん」の主人公は、明治の世を舞台に活躍する植物学者・槙野万太郎。「日本植物学の父」・牧野富太郎…

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「吉原は造り物の世界。虚実を取り混ぜてお見せする、夢の世界」江戸幕府公認の遊郭・吉原の黎明を描く! 朝井まかて氏『落花狼藉』

「吉原は造り物の世界。虚実を取り混ぜてお見せする、夢の世界」江戸幕府公認の遊郭・吉原の黎明を描く! 朝井まかて氏『落花狼藉』

吉原を舞台にした小説というと、遊女たちの悲しき恋の物語が連想されがちだが、朝井まかて氏の『落花狼藉』(双葉社)は、吉原創建の中心人物となった庄司甚右衛門の妻であり、傾城屋すなわち遊女屋の女将である花仍(かよ)の物語。 女将とはいえ、歳は23。…

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「今月のプラチナ本」は、朝井まかて『白光』

「今月のプラチナ本」は、朝井まかて『白光』

『白光』 ●あらすじ● まだ開国して間もない明治5年、「絵師になります」と宣言して故郷の笠間(茨城県)を飛び出した山下りん。武士の家に生まれ、結婚するのが当たり前という周囲の考えを跳ねのけて上京したりんは、様々な師匠のもとで修業。己に西洋画の素…

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直木賞作家・朝井まかてが描く森鷗外の末子・類…文豪の家に生まれた宿命を負った生涯が鮮やかに蘇る

直木賞作家・朝井まかてが描く森鷗外の末子・類…文豪の家に生まれた宿命を負った生涯が鮮やかに蘇る

親という存在は一体何なのだろう。初めて目の前に現れる他者であり、愛着せずにはいられない相手であり、畏敬の対象でもある。大人になっても、越えられない壁のように、ずっと自分の目の前にそびえ立っている。そんな存在とどう向き合えば良いのだろうか。 …

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ムスメ版『弥次喜多道中』? 痛快でコミカルな女3人のお伊勢参り

ムスメ版『弥次喜多道中』? 痛快でコミカルな女3人のお伊勢参り

「ぬけまいる」、分かりにくいです。何のことでしょう。「ぬけカード」でたまるポイントのことではありません。「まいる」から説明します。 「まいる」は「詣る」です。江戸時代、年をくだるにつれ、一生に一度の念願というほどに、三重の伊勢神宮への参拝熱…

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隣の家の中を覗きたい女が解き明かす家の歴史とは【芥川賞受賞作】

隣の家の中を覗きたい女が解き明かす家の歴史とは【芥川賞受賞作】

昔住んでいた部屋に今は別の人が暮らしているなんて想像できない気がしていたが、ベランダに干された知らない誰かの洗濯物を見たとき、ああ、別に何も寂しがる必要なんてないのだと思った。家は住人とともにあらゆる形に成長していく生き物なのだろう。住む…

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