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幡野広志

職業・肩書き
タレント・その他
ふりがな
はたの・ひろし

「幡野広志」のおすすめ記事・レビュー

「写真の勉強はしちゃダメですよ」写真家・幡野広志がはじめて写真について語った『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』

「写真の勉強はしちゃダメですよ」写真家・幡野広志がはじめて写真について語った『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』

撮影:幡野広志

写真家の幡野広志さんが、はじめて写真についての書籍を上梓した。タイトルは、『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』。幡野さんが不定期で開催している初心者向けの写真ワークショップの内容をもとに書き下ろした渾身の一冊だ。

この本は一風変わっている。写真の本なのに、その主題はノウハウにはない。「好奇心と行動力を持つこと」「感動すること」──どちらかといえば、生き方についての考えが主題に据えられている。もちろん後半には技術的な側面もたっぷりと語られるけれど、読後感は「自らの人生をめいっぱい生きたくなる」のだ。

本書の話題を中心に、写真について、表現について、幡野さんに話を伺った。

撮影:幡野広志

写真ではなく「生き方」の本

──前回の『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』に続き、今回の新刊もおもしろかったです。読んでいて、これは写真の本であると同時に「生き方」の本だなと感じました。

幡野広志さん(以下、幡野) ありがとうございます。やっぱり、初心者の方に向けてノウハウを書いても意味がないと思いまして。これから写真を始めようかなと思う人に…

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いい写真は伝わる写真。でも正しく受け取ってもらうために必要なものがある!/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

いい写真は伝わる写真。でも正しく受け取ってもらうために必要なものがある!/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)

言葉で伝える  いい写真は伝わる写真です。だけど言葉がないと写真は伝わりません。言葉がなくても伝わる写真はありますけど、そんな簡単なものではないです。「言葉にならないことを撮りたい」という人もいるけど、そういう写真が撮れる人は天才です。天才はいます。写真学生が3000人いたら、一人ぐらいいるかもしれません。  ぼくはバカよりの凡人なので「言葉にならないことを撮りたい」は早々に諦めて、言葉でしっかり伝えることを意識しています。  写真はキャプションひとつで見え方がまったく変わります。おなじ写真でもキャプションで180度印象が変わるのだ。それくらい写真は不安定な存在なんです。だからやろうと思えば印象操作も可能になるし、正しく写真を受け取ってもらうには言葉が必要です。 「作品を見た人がそれぞれ自由に感じてほしい」という人もいます。聞こえはいいけど、それは写真ではむずかしいんですよ。自分の信条とはまったく真逆の受け取り方をされたら嫌なものだし、写真だけ見たっ…

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撮りたい写真のためにマナー違反をすることは、誰であろうと論外/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

撮りたい写真のためにマナー違反をすることは、誰であろうと論外/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)

写真のための社会じゃない  写真を撮る前に意識しないといけないことがあります。それは写真のために社会は用意されているわけではないということです。当たり前ですよね。だけど写真を撮る人が集団化するとなぜかこれを忘れてマナーが悪い存在になりがちなんですよね。  たとえば駅員さんや周囲に罵声をあげる集団。三脚禁止の看板が目の前にあるのに三脚を立てて花を撮る集団。観客の前に立ち塞がって花火大会を撮影する集団。個人個人の集まりなんだけど、競争意識が芽生えるのか市井の人からするとすごく迷惑です。  写真学生の頃にカメラメーカーが主催する撮影会のアシスタントのバイトをしました。日給8000円とメーカーロゴの入ったTシャツをもらいました。モデルさんが20人ぐらい、おえらい写真家の先生が10人ぐらい、撮影会に参加した人は1000人ぐらい。休日の大きな公園に散らばって撮影会をしました。  よく晴れた休日の公園なので、たくさんの利用者がいます。バズーカ砲みたいなレンズをつけ…

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カメラを買ったけど、何を撮ればいいのかわからない…そんな悩みの答え/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

カメラを買ったけど、何を撮ればいいのかわからない…そんな悩みの答え/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)

見たものを撮ればいい  カメラは買ったけど「何を撮ればいいのかわからない」と悩む人がけっこういる。結論からいえば自由に好きなもの撮れよって話なんだけど、それが実はむずかしい。作文でも絵でも自由に好きにっていわれると悩んじゃうよね。  はじめてカメラを買うときに誰かに相談をすると「何を撮りたいですか」みたいなことを聞かれる。至極まっとうな質問だけど、仕事で撮影するものが決まっていて機材を選ぶのとはわけが違う。  はじめてカメラを買う人は写真を漠然と撮りたい。人だって風景だって撮りたいし。野良ネコだって家ネコだってアフリカでサーバルキャットだって撮りたい。カフェに行ったら冷コーだって撮りたいし、カフェに行く途中で見かけた空だって撮りたい。  だから自由に撮れってことなんだけど、経験のない人が自由に撮れっていわれると、自由なんかまったくなくて誰かの撮っている写真をマネするのがオチだ。だから写真もみんな似たような写真になる。小学生が絵を描くときに友達の絵を意…

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いい写真はうまい写真じゃない! 写真はうまさを目指さなくていい⁉︎/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

いい写真はうまい写真じゃない! 写真はうまさを目指さなくていい⁉︎/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)

いい写真はうまい写真じゃない  写真には「いい写真」と「ダメな写真」があります。「写真にはいいも悪いもないんだ」っていう人もいるけど、本当に良し悪しがなかったら仕事になりません。写真が仕事になったり作品で賞をもらったりするのは他者から良し悪しの評価をされるからです。  だけど写真には明確な正解がないとはぼくも思います。本当はあるのかもしれないけど、その正解を見つけることがとにかく難しい。自分なりの正解を考えて、自信がなくても不安と一緒に写真を撮る。もしも最初から正解を明示されたらとても簡単です。  たぶんだいたいの技術職が似たようなものでしょ。お医者さんとか看護師さんも自分がやってる医療が本当に正解なのか不安を感じながら仕事をしているものです。だから写真って考える仕事なのよ。  だけど明確な正解はわからないだけで、だいたいの正解はあります。それから明確な不正解もあります。野球でいうところのストライクゾーンみたいなものです。まずはストライクゾーンを狙う…

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写真に向いている人の2つの特徴 。好奇心旺盛なことと、行動力があること/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

写真に向いている人の2つの特徴 。好奇心旺盛なことと、行動力があること/うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(幡野広志:著、ヨシタケシンスケ:イラスト/ポプラ社)

向いている人と向いていない人  写真には向いている人と向いていない人がいます。写真はシャッターを押せば撮れるから誰でも簡単に撮れます。だけど誰にでも向いているものではないと思います。音楽や運動や勉強と一緒で、誰だってできるけど誰もが向いているわけじゃないです。やりたいこととできることは違うし、得意なことと好きなことも違う。そういうものです。  写真が向いていない人の特徴はあります。間違いなくコレって特徴がある。そういう人が写真を仕事にしたり写真家を目指そうとすると大変だ。ボロボロになって辞めるだけだと思う。どんな仕事だって向いている人と向いていない人はいる。  写真に向いていない人の特徴が何かといえば……それは書けません。間違いなく大炎上するからです。書こうかどうか迷ったけど……書けません。ぼくもぽっちゃりした我が身がかわいいのだ。だけどマジで向いてない人っています。  仕事じゃなくて趣味でやるなら向き不向き関係なくたのしめばいいと思う。向き不向きは…

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ひとりのがん患者としてではなく、人生ふつうに楽しんでいることを一番出せた本——幡野広志『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』インタビュー

ひとりのがん患者としてではなく、人生ふつうに楽しんでいることを一番出せた本——幡野広志『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』インタビュー

撮影:幡野優

 写真家として活躍され、2017年に自身が血液がん患者であることを公表した幡野広志さん。これまで、『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』『ラブレター』など数多くの著書を出版されてきた幡野さんが、このたび新刊『息子が生まれた日から、雨が好きになった。』(ポプラ社)を上梓した。

 本書籍は、2019年からポプラ社のウェブサイトで連載されている「幡野さんの日記のような写真たち」に書きおろしを加え、改題・加筆修正のうえ出版されたエッセイ集だ。いままで幡野さんが出されてきた本は、「生きづらさを抱える人たちへ」「妻に向けて」などテーマやコンセプトがはっきりとしていたが、今回の一冊は、はっきりとしたそれがあるわけではない。

 本の中にあるのは、親として、夫として、がん患者として、ひとりの料理や旅が好きな男性として──いろんな肩書きを持つ幡野さんの「日常」の写真と文章だった。だからこそ、幡野さんというひとりの人間の輪郭が浮かび上がってくる。

 幡野さんに、この本の話題を皮切りに、表現について、そして「自分を好きでいること」について話を伺った…

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保育園の役員疲れ、既婚トレーナーへの恋心…『なんで僕に聞くんだろう。』幡野広志さんの回答は?【人生相談】

保育園の役員疲れ、既婚トレーナーへの恋心…『なんで僕に聞くんだろう。』幡野広志さんの回答は?【人生相談】

©️Yukari Hatano

 2017年、血液のがんである「多発性骨髄腫」を発病、医師から余命3年と宣告された写真家の幡野広志さん。このことを書いたブログ「ガンになって気づくこと。」が反響を呼び、多くの人から闘病を応援する声が届く中、幡野さんへの相談が届くようになった。これに答えた連載「幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。」から37のコラムを選び、このたび一冊の本としてまとめられた。

「ダ・ヴィンチニュース」では幡野さんへの相談を募集。寄せられた読者からの相談に答えていただきながら、本書『なんで僕に聞くんだろう。』(幻冬舎)について語っていただいた。

※相談は寄せられた原文のまま掲載しています。

私の体重を半分にしてくれた、既婚トレーナーへの恋心

【質問1】 (匿名希望/26歳) はじめまして。いきなりですが、私は2年前まで100kg近くありました。今はだいたい半分くらいの体重です。2年前、パーソナルジムに通い、お金と時間をかけて痩せました。なぜ、体重の話をしたのかと言うと、ここから、私の自己肯定感の低さを感じていただけると思ったからです。そして、…

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うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真 (一般書)

うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真 (一般書)

作家
幡野広志
ヨシタケシンスケ
出版社
ポプラ社
発売日
2023-11-15
ISBN
9784591179307
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