直木賞作家・今村翔吾が描く“明治時代のデスゲーム”がマンガ化! 292人の猛者が死闘を繰り広げながら東京を目指す歴史大作『イクサガミ』
時は明治11(1878)年2月。「豊国新聞」という怪しげな新聞に、以下のような広告が打たれ、全国にばらまかれた。 武技ニ優レタル者。本年五月五日、午前零時。京都天龍寺境内ニ参集セヨ。金十万円ヲ得ル機会ヲ与フ。 当時の10万円は「警察官2000年分の俸給」で…
時は明治11(1878)年2月。「豊国新聞」という怪しげな新聞に、以下のような広告が打たれ、全国にばらまかれた。 武技ニ優レタル者。本年五月五日、午前零時。京都天龍寺境内ニ参集セヨ。金十万円ヲ得ル機会ヲ与フ。 当時の10万円は「警察官2000年分の俸給」で…
「歴史を学んで得することがありますか?」 「歴史好き」が幾度となく質問される、世間からの「問い」だと思う。 『教養としての歴史小説』(今村翔吾/ダイヤモンド社)の著者、今村翔吾氏もこういった質問を多く受けたことがあるそうだ。 これに今村氏は、…
まるで四尺玉の花火が休むことなくあがり続けているような――。今村翔吾作品を追いかけ、読んでいると、そんな景色が浮かんでくる。山田風太郎賞受賞作『じんかん』、2022年1月に直木賞を受賞した『塞王の楯』、そこから1年も満たぬうちに刊行された『イクサ…
「名前」というのは、名づけた人の想いが込められているものである。それは昔も今も変わらない人間のごく自然な営為だ。……だとすると、「幸村」という名には、どのような想いが秘められているのだろうか。 『幸村を討て』(今村翔吾/中央公論新社)は、豊臣…