スヌーピーを演じる!? 中川晃教「最初はびっくりしました」――ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』《インタビュー》
本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』4月号からの転載です
ミュージカルで魅力的なのはヒーローだけじゃない! ヒロインから超有名犬の役まで、2021年東宝注目作品に出演するキャストにお話をうかがいました。
「やっと再演が決まったのか、という感慨でいっぱいです」と中川さんが語るミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』は、世界でいちばん有名な犬・スヌーピーが登場するチャールズ・M・シュルツのコミック『ピーナッツ』が下敷きになっている。中川さんは2017年にも同舞台でスヌーピーを演じているのだが。 「どうやって舞台化するの? って思いますよね(笑)。僕も最初はびっくりしました。でもね、実はこれほどミュージカルらしいミュージカルはないんですよ。とある一日、という流れはあるけれど、物語に大きな起承転結はなく、原作どおり、子どもたちの日常がただゆるやかに流れていくだけ。断続的なエピソードを繋ぐのが歌であり音楽なんですが……。その流れに身をゆだねていると、いつのまにか子どもたちの思考がなだれこんでくる。いや、ちがうな。僕たちが、子どもたちの“中”に入っていく…