大人気シリーズ『都会(まち)のトム&ソーヤ』20周年! 20巻目の内容は一昨年の実写映画に触発された!? はやみねかおるさんインタビュー
今年でデビュー33周年を迎える児童小説家のはやみねかおるさん。著作の累計発行部数は900万部を突破し、現役の子どものみならず、かつて子どもだった読者を今なお魅了し続けている。代表作のひとつであり、一昨年には実写映画化もされた『都会(まち)のトム&ソーヤ』は、今年で20周年。あわせて20巻刊行という節目にあわせて、はやみねさんにお話をうかがった。
(取材・文=立花もも 撮影=中 惠美子)
実写映画を観て思いついた、内人と創也の再対決
――『都会のトム&ソーヤ』刊行20周年おめでとうございます。先日発売された新刊もちょうど20巻ということで、毎年、新作を刊行し続けていることになりますね。
はやみねかおるさん(以下、はやみね) ありがとうございます。ただ、20巻と言いつつ、外伝として16.5巻を刊行したり、上下巻にしたりしているので、自分としてはあんまり数字にこだわりはないんですよ。
――じゃあ、今回のサブタイトルが「トムvs.ソーヤ」で、主人公の内人と創也の対決だったのも、満を持してという感じではない?
はやみね ですねえ。きっかけは、一昨年に実写映画が公…