しんどいのはあなただけじゃない!辛く孤独な新米ママに寄り添う妊娠・出産コミック

『れもん、うむもん! そして、ママになる』(新潮社)
妊娠や子育てをお洒落に楽しむママタレントが増え、 育児雑誌も読者モデルの笑顔であふれている。しかし、現実はそんなに甘くはない。妊娠、出産の喜びが大きいぶん不安や悩みも大きくなり、特に一人目の場合、はじめて経験する不調や痛み、不測の事態やトラブルに、声をあげて泣きたくなることもある。東京23区では、2014年までの10年間で63人もの妊産婦が自殺していることも、東京都監察医務院などの調査で明らかになった(毎日新聞4月24日配信「<妊産婦自殺>10年で63人…東京23区 産後うつ影響か」より)。
ところが日本の社会は、「母親なんだから我慢して頑張るのは当たり前。子育ては母親の責任」という考え方が主流で、産後の地獄のような辛さを聞いてくれる人も、サポートしてくれる人も、愚痴や泣き言を誰かと共有できる機会もまだまだ少ない。そのため、「母親なんだから」というプレッシャーに押しつぶされそうになり、自分だけがダメな親のように感じて、精神的に追い込まれてしまう女性も珍しくない。
漫画家のはるな檸檬さんの『れ…