成田 凌さんが選んだ1冊は?「まだ何者でもない自分にとって生き方を軽くしてくれる一冊です」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、成田凌さん。 (取材・文=倉田モトキ 写真=大石隼土)
「少し前に一人でふらっと屋久島に行ったんです。そのとき、羽田空港の本屋で偶然この本を手にして。旅をしながら読んだからなのかもしれませんが、すごく心に刺さりました」 『真夜中乙女戦争』で知られるFが、 大人というには未熟な、悩み多き20 代に向けた『20代で得た知見』。ここには自身の経験や周囲の大人たちの生き方を元にした、人生を生き抜くための言葉が綴られている。 「仕事、人間関係、恋愛……いろんなテーマでメッセージを送ってくれているんですが、どこにも否定的な言葉がなくて。それが“どんな生き方にも失敗はない“と言ってくれているようで気持ちが軽くなりました。また、箇条書きされた“全二十代に捧ぐ55の知見“という項目には、最後に《このリストのすべてを疑え》って書いてあるんです(笑)。その無責任さもすごくいいなぁって。僕自身、今28歳で。自分はまだ何者でもないと…