前田公輝さんが選んだ1冊は?「肩の力が抜けた自分に重なったのは超サイヤ人、最強の形態でした」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、前田公輝さん。 (取材・文=河村道子 写真=山口宏之)
連続テレビ小説『ちむどんどん』で演じた“智ニーニー”のあの爽やかな笑顔のままに「『ドラゴンボール』は、もはや趣味です」と語る前田さん。 「自分のなかでは“読む”というフェーズからもう脱していると思っています(笑)。ハマり始めた小学生の頃から幾度ページを繰ったかわからない。ドラゴンボールの夢と冒険の世界を身近に感じながら、僕は大人になってきました」 最大の魅力は「落ち込んだときも、悩んでいるときも無心で楽しむことができること」という。 「没入できる戦闘シーン、圧倒的なビジュアルで描かれるシンプルなストーリーは、ハッピーエンドが約束されているから安心できるんです。そしてそのなかで気付きも与えてくれる。少し前、“役者を続けていく中で、外に出す自分ってどれが正解なんだろう?”と迷ってしまったことがあったんです。そのとき、悟空の超サイヤ人への進化形態を思い出…