すべり芸人・ふかわりょう、意外な文才を披露
“すべり芸”がすっかり板についた芸人・ふかわりょう。現在は新たな活動として『5時に夢中!』で司会を務めているが、進行役よりも(?)もっと才能を発揮している分野がある。 それがよくわかるのが、現在発売中の『文學界』8月号(文藝春秋)。この歴史ある由緒正しい純文学系文芸誌で、「美しさにまつわる」という題名のエッセイを発表しているのだ。 気になるエッセイの内容は、題名の通り“美しさ”について。ムンクの「叫び」が売却されるというニュースからはじまり、美しさの本来的な価値が、数量や貴重さ、頻度などの付加価値に誤魔化されてしまうことを論考。さらに、「美しさ。それは、日常にこそ存在するもの。長い間戦争に赴き、数年ぶりに手にしたおにぎりは格別のはず。」と、日常のなかにある奇跡に美しさを見出している。
「地球の取っ手のような大地に両足をつけた大きな虹」など、普通なら気にならないのに「ふかわりょうが書いた」と思うと少し恥ずかしくなってしまう比喩もあったりはするが、そこはご愛嬌(!?)。話題の運び方や文体のリズムなど、細やかな部分も意識して書かれていることが伝…