久々に学生時代に過ごした街を訪れると、何だか立ちすくむような、泣きたいような気持ちにさせられる。胸をつくような郷愁。物悲しさと、滑稽さ。かつて確かにこの街で過…
文芸・カルチャー
PR2024/3/6
ドラマ化で話題の中島京子さん『やさしい猫』(中央公論新社)は、タイトルからは想像できない、痛みと祈り、そして戒めに満ちた小説である。 語り手のマヤは幼いころに父…
文芸・カルチャー
2023/6/19
疲れすぎて、何を食べていいのかもわからなくなってしまったとき。あるいは、理不尽な現実に打ちのめされて、何もかもいやになってしまったとき。もし少しでも文字を追う…
文芸・カルチャー
2023/3/23
中島京子氏の長編小説『やさしい猫』(中央公論新社)は、シングルマザーの「ミユキ」と娘の「マヤ」、そしてミユキと結婚を約束したスリランカ出身の「クマラ」の3人を軸…
文芸・カルチャー
2022/4/12
誰かとともに生きていくために、一度、ちゃんと別れることも大事なのだなあ、と『ムーンライト・イン』(中島京子/KADOKAWA)を読んで思う。 本作は奇妙な同居生活の物語…
文芸・カルチャー
2021/3/3
小説を読むという行為は、存外、脳のカロリーを消費する。そのため、心や体の体力が低下しているときは、読みたいという気持ちがあってもなかなか集中できないことが多い…
文芸・カルチャー
2020/4/27
JR上野駅公園口から動物園や美術館が並ぶ上野恩賜公園を東京藝術大学方面に向かうと、レンガ造りの堅牢な建築物が視界に入る。子どものための本を揃える「国際子ども図書…
文芸・カルチャー
2019/6/16
ええ、夫はわたしのことを忘れてしまいましたとも。で、それが何か? 認知症と診断された夫を自宅で支え続け、10年。曜子のたどりついたこの言葉を、何度も何度も、読み返…
文芸・カルチャー
2019/5/30
2019年5月公開の映画「長いお別れ」からキャストが発表され、合わせて特報映像が解禁。ファンから「実力派で固めてきたな」「ハンカチ忘れず劇場に行かなきゃ」と大きな反…
エンタメ
2019/2/3
日本文学振興会が主催する文学賞「第25回 松本清張賞」の募集内容が公開された。今回は例年よりも1カ月早く2017年10月31日(火)に募集を締め切るので、応募予定の人は気…
文芸・カルチャー
2017/6/1
又吉直樹の芥川賞受賞により、これまでにない盛り上がりを見せている文学賞。雑誌『中央公論』の中央公論新社主催の文学賞が2つ続けて発表となった。 時代を代表する優れ…
文芸・カルチャー
2015/8/28
『パスティス 大人のアリスと三月兎のお茶会』(中島京子/筑摩書房) 2014年12月6日(土)、パスティーシュ(模倣)小説集『パスティス』(筑摩書房)を出版した直木賞作…
文芸・カルチャー
2014/11/28
今年米寿を迎えた老嬢タキが、10代後半から女中奉公をつとめた赤い三角屋根のちいさな家。そこで暮らしたのは、主人と美しい奥様とひとりの少年だった。 やがて戦争の影が…
小説・エッセイ
2013/4/19
中国初のファッション雑誌創刊のため北京を訪れたフリー編集者。母の隠された恋を追って現地の青年と台湾を旅する娘。夫の転勤のため上海で家探しをすることになった妻。…
2012/10/6
「イトウの恋」というなんとも淡い雰囲気のタイトルが気に入って購入。イトウがカタカナなのは、明治時代、通詞として日本に滞在する外国人の案内に活躍した「伊藤」のお…
小説・エッセイ
2012/1/8
タダ【無料】だったので、気軽に体験してみた。 思いのほか【無思量】超~感動したので【感無量】 blogで【無料】世界に【無碍】シェアした【無償】。 お父さん犬的無料通…
ショートショート
2011/5/18
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ねこは狸を誘って山へ芝刈りに! すると、なにやら聞きなれない音が聞こえ…【カチカチ山なねこ】/みっけ!ねこむかしばなし②
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着ぐるみいらずということで即採用! お化け屋敷の「化け猫役」で大活躍! /ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話6⑩
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「クレしん」野原みさえが教える愛情たっぷりな手ぬきレシピ。ポテチで作るミートローフなど【作ってみた】
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鈴木おさむ氏が1本のTV番組でもらったギャラの最高額は1000万。32年間携わった大好きなTVについて語る『最後のテレビ論』
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恋愛はすべての生物が命がけで行う一番残酷な戦争である――人間の恋愛を生物学でシュールに解説する『あくまでクジャクの話です。』
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NHK総合でドラマ化『つまらない住宅地のすべての家』が文庫に。平凡な住宅地に脱獄犯が接近中というニュースに、住民たちは…?
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20代前半の焦燥感、もがき続けたあの時間が詰まった青春小説。上手くいかない日々が綴られる『22歳の扉』
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