私が「阿部定事件」を知ったのは、中学の社会の授業だったと記憶している。昭和11年5月18日、阿部定と名乗る女性が、愛人の石田吉蔵を絞殺し、殺害後に局部を切り落とし持…
文芸・カルチャー
PR2024/2/9
この世でもっとも敬愛する作家の名前を聞かれたら、迷うことなく「村山由佳さん」と答える。村山さんの作品に幾度となく魂を救われて、この年まで生きてきた。その村山さ…
文芸・カルチャー
2023/12/16
現在私は、山奥の古い一軒家を借りて暮らしている。聞こえるのは鳥と虫の声のみ。だが、そこに時々「にゃあ」という声が混じる。そう、猫である。この家に越してきて間も…
文芸・カルチャー
2023/10/24
窮地に立たされた時、人は無意識に祈ってしまう。「神様、どうか助けてください」と。だが、その願いはいつも聞き入れてもらえるわけではない。村山由佳氏による長編小説…
文芸・カルチャー
2023/9/24
毎日一緒に暮らしたい。片時も離れたくない。通常は、そう思えるほど愛した人と「結婚」を決意するものだろう。しかし、いざ「毎日一緒」の生活がはじまった途端、互いの…
文芸・カルチャー
2023/5/8
村山由佳氏による小説『すべての雲は銀の…』(講談社)が出版されたのは、2001年11月。今からおよそ20年あまり前になる。私が著者の作品にはじめて出会ったのは、高校生の…
文芸・カルチャー
2023/3/3
1993年、『天使の卵エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞し、作家としてデビューした村山由佳氏が、今年デビュー30年を迎える。大きな節目を記念して、“原点回…
文芸・カルチャー
2023/1/31
子どもの頃から、猫が好きだった。祖父母の家には、ほぼ野良と化した三毛猫がいて、名前は「ミミ」といった。週末に遊びに行くたび、私はミミと野原で遊び、多くの歳月を…
文芸・カルチャー
2022/12/31
勝利とかれんに、また会える――! このニュースだけでも「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ(村山由佳/集英社文庫)、通称「おいコー」ファンは大いに沸き立ったことだ…
文芸・カルチャー
2022/5/20
『はつ恋』(村山由佳/ポプラ社) 大人のための恋愛小説として人気を博した村山由佳氏の『はつ恋』(ポプラ社)。2021年11月5日(金)に同作の文庫版が発売され、再び大き…
文芸・カルチャー
2021/11/26
愛という炎に燃料を与え続けるもの、それは、尊敬の念ではないだろうか。同じ方角を目指す仲間としての尊敬の思いが絶えずあれば、その愛は消えることはない。同志とも、…
小説・エッセイ
2021/5/5
いじめを受けた時、心が疲れてしまった時、今いる場所から立ち去ってもいい。自分らしくのびのび生きるために、その場を離れるのはけっして“逃げ”ではない──。こうした考…
文芸・カルチャー
2021/1/30
本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を…
文芸・カルチャー
2020/10/22
26年に及ぶ長い旅が、ついに終着点にたどりついた。 1994年に第1作が刊行された「おいしいコーヒーのいれ方」は、「First Season」と「Second Season」あわせて19冊にのぼ…
文芸・カルチャー
2020/7/8
村山由佳さんの新刊『はつ恋』(ポプラ社)は、千葉県南房総の海のそばの日本家屋で愛猫と暮らす小説家のハナと、大阪を仕事の基盤とする大工の一人親方・トキヲの物語。 …
文芸・カルチャー
2018/12/9
漆黒の表紙に咲き誇る大輪の薔薇――その濃厚な芳香に包まれるかのような村山由佳さんの美しく危険な恋愛小説『La Vie en Rose ラヴィアンローズ』(集英社)。薔薇の花が美…
文芸・カルチャー
2018/9/20
恋しい人と想いが通じたそのあとに、軽く触れ合うだけのキスで済むはずがない! そんなふうに体をよじる大人の読者におくりたい、エロティックな文庫を3冊セレクト。秋の…
文芸・カルチャー
2018/9/9
諦め、怒り、哀しみ。ページをめくるたびに、またひとつ、またひとつとあらゆる感情の波が押し寄せては、その熱量に圧倒された。恋愛小説の名手である村山由佳さんの新刊…
文芸・カルチャー
2018/8/17
もしも大切な人が“過労自死”という道を選んでしまったら、遺された自分にはなにができるのだろうか。人気小説家・村山由佳氏による『風は西から』(幻冬舎)は、現代社会…
文芸・カルチャー
2018/6/30
6月16日(土)より、水川あさみ主演でスタートするドラマ『ダブル・ファンタジー』。同名タイトルの原作は、作家・村山由佳さんの代表作であり、「第22回柴田錬三郎賞」「…
文芸・カルチャー
2018/6/8
情報解禁で公開されるやいなや、驚異的なスピードで再生され続けている特報動画。“映像化不可能”と言われていた『ダブル・ファンタジー』のドラマ化作品がついにベールを…
文芸・カルチャー
2018/6/8
「何を書いてもいいのだと、私を自由にさせてくれた作品。これ以降、作家としての陣地がものすごく広がった気がします」という『ダブル・ファンタジー』刊行から9年。累計…
エンタメ
2018/6/6
先日、横浜駅の高島屋へと出向いた。愛用の鞄が古くなったためだ。いつものようにふらふらとその重厚な入口を潜ると、そこにはカーネーションの花束やドライフラワーが所…
文芸・カルチャー
2018/5/4
今夏、水川あさみの主演で実写ドラマ化されることが決定した『ダブル・ファンタジー』(村山由佳/文藝春秋)。本作は、恋愛小説の名手として知られる村山由佳による、「大…
文芸・カルチャー
2018/4/15
村山由佳の官能ラブロマンス小説『ダブル・ファンタジー』の実写ドラマ化が決定。女の“性”を真正面から描いた同作の実写化に、ファンからは「めちゃくちゃヤバイ作品にな…
エンタメ
2018/3/11
今年は年頭から芸能人の不倫報道が相次ぎ、おまけに都知事選の候補者にも不倫疑惑が物議を醸している。正直「またか」という気にもなるが、近頃はすぐに話題が離婚の泥沼…
文芸・カルチャー
2016/8/5
花村家を訪れ、自分がかれんの兄であることを打ち明けた、「風見鶏」のマスター。一方、恋人のかれんを残してオーストラリアへ旅立った勝利が、突然日本に戻ってくる。シ…
2013/8/6
たとえば自転車ロードレースを描いた近藤史恵の『サクリファイス』や、飛び込み競技がテーマの森絵都『DIVE!!』のように、日本ではあまりメジャーとは言えないスポーツに…
小説・エッセイ
2013/6/20
「母のこと、大嫌いでもいいですか?」――帯にこう銘打たれたコミックエッセイが、いま話題を集めている。 『母がしんどい』(田房永子/新人物往来社)は、どんなことでも娘…
人間関係
2012/8/22
悩める青年・勝利と、美人で年上のいとこ・かれん、かれんの弟・丈の三人を軸にした青春小説。1994年9月に第1巻が発売され、2003年以降は毎年5月に発売されていた人気シリ…
2012/8/6
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