人の心は複雑だ。ひとりで生きていきたいと願う強さと、何かにすがらなければ生きていけない弱さを抱えている。特に愛や恋が絡むと心は大きく乱れ、隙間ができる。『もっ…
文芸・カルチャー
2023/6/29
1974年生まれの筆者は、バブル経済の恩恵にあずかった記憶がまったくない。1970年生まれの社会学者/詩人・水無田気流も言っていたが、私たちの世代は、バブルのツケを払…
文芸・カルチャー
2023/2/28
小説家の桐野夏生氏は日本文学界の至宝である。84年にデビューした彼女がこれまでに受賞したのは、直木三十五賞、紫綬褒賞、泉鏡花賞、谷崎潤一郎賞、江戸川乱歩賞、婦人…
文芸・カルチャー
2021/7/18
結婚して4年になるが、夫の意外な一面を見て、驚くことがいまだにある。だからこそ飽きずに結婚生活を続けることができているのかもしれないが、夫が何気なく放った一言が…
文芸・カルチャー
2019/6/23
読後に余韻が残る小説を知りたい…。そう思っている方におすすめなのが、人間の心の奥にあるドロドロとした感情を巧みに描いたイヤミス小説。イヤミスとは、読んでいて嫌な…
文芸・カルチャー
2019/4/28
もし東日本大震災による原発事故がもっと大規模な被害をもたらしていたら……。 『バラカ』(桐野夏生/集英社)はそんな「あったかもしれない」世界で生き抜くことを余儀な…
文芸・カルチャー
2019/3/1
家族の話や、性にまつわる話。語ることがタブーとされている話には、どうしてあんなにも興味をそそられるのだろう。しかも、“普通”でなければないほどに知りたくなる。歪…
文芸・カルチャー
2018/8/24
幼い頃「大人」は、スーパーマンのように何でも完璧にこなす存在に見えていた。 だが、歳を重ねて実感する。彼らとて、本当はそんなに強くない。多くの人が、寂しさを抱え…
文芸・カルチャー
2018/8/12
『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』…。名作を次々と生み出した文豪 谷崎潤一郎の原動力はどこにあったのか。桐野夏生さんによる最新刊『デンジャラス』(中央公論新社)は、…
文芸・カルチャー
2017/7/28
夫にも息子にも軽んじられている46歳の主婦・朋美は、ついに家出を決意する。車で向かったのは元恋人が住んでいるという長崎。車やゴルフバッグの心配ばかりする夫を尻目…
2013/11/13
埋立地にそびえるタワーマンション。お洒落なママたちのグループと交際している33歳の有紗には、人に言えない秘密が幾つもあった。打算から始まり、見栄の衣をまとった「…
2013/2/6
古くは西村京太郎や森村誠一、近年では東野圭吾、桐野夏生、先だって直木賞を受賞した池井戸潤をはじめ、蒼々たる人気作家を輩出してきたミステリーの登竜門といえば、講…
文芸・カルチャー
2011/9/5
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花澤香菜、小林千晃らでTVアニメ化『花野井くんと恋の病』。恋を知らない少女と愛が重いピュアな少年のラブストーリー