2012年、今年もっとも愛された文庫、ベスト20が決定!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/25


 『ダ・ヴィンチ』1月号にて、今年もっとも愛された文庫TOP20が発表された。

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ノーベル文学賞は受賞を逃したものの、村上春樹の新たなる代表作『1Q84』が読者の支持を受け1位! 

「BOOK 1~3」、それぞれ2冊で計6冊の大ボリュームながら、読み始めれば止まらなくなる物語の魅力、文体の中毒性は圧倒的。白地の表紙が書店の風景をガラっと塗り替えたのも記憶に新しい。同誌10月号で巻頭大特集が組まれた際、続編「BOOK4」の可能性について本人は、ゼロではないというニュアンスの回答を寄せていたが……?

 2位は、2010年本屋大賞を受賞した『天地明察』(冲方丁)。今夏、岡田准一主演&滝田洋二郎監督による実写映画化で注目度アップ。映画公開の4カ月前に文庫化され、累計150万部を超えるヒット作となった。改暦を命じられた主人公が挫折を重ねながらも大願成就に挑む不屈の精神は、「復興期」の今を生きる日本人にとって学ぶべき点は多い。

 3位には〈完全版〉の刊行が始まった小野不由美の「十二国記」シリーズがランクイン。旧版読者も買い替えたくなるほど、山田章博が新たに描き下ろした装画イラストは美麗の極み。

 ランキングを見渡すと何より驚くのは、映像化作品の多さだ。全20位21作中15作が、映画・ドラマ・アニメ化されている(予定も含む)。未だ映像化が発表されていない作品(11月25日現在)は、『1Q84』のほかに、東野圭吾の『聖女の救済』、有川浩の『三匹のおっさん』など、いずれも人気作家の作品だけに、今後のメディア展開に期待は高まる。

 ここでは10位までを紹介する。同誌では全20位21作品が掲載されている。


1位『1Q84』(BOOK 1・2・3 全6巻)村上春樹 新潮文庫
2位『天地明察』(上・下)冲方 丁 角川文庫
3位『月の影 影の海 十二国記』(上・下)小野不由美 新潮文庫
4位『聖女の救済』東野圭吾 文春文庫 
5位『ビブリア古書堂の事件手帖 3 ~栞子さんと消えない絆~』三上 延 メディアワークス文庫 
6位『悪の教典』(上・下)貴志祐介 文春文庫
7位『フリーター、家を買う。』有川 浩 幻冬舎文庫
8位『三匹のおっさん』有川 浩 文春文庫
9位『プラチナデータ』東野圭吾 幻冬舎文庫
10位『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ 集英社文庫

文=吉田大助
『ダ・ヴィンチ』1月号「BOOK OF THE YEAR 2012」より)