中村勘三郎を偲ぶ、出演作品原作ベスト5

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更新日:2013/7/30

2012年12月5日に、57歳で逝去した18代目中村勘三郎。歌舞伎の世界だけでなく現代劇や映画、ドラマにも多数出演し、多くの人たちをその演技で魅了した。今回は、そんな中村勘三郎が出演した作品の中から、原作のあるものを人気順にピックアップ。作品の紹介と共に、中村勘三郎の仕事を振り返ってみるラコ。(日販Win+調べ2012年1月~12月)

1位
17代目と18代目勘三郎が共演した大河ドラマ
新・平家物語(一) (吉川英治歴史時代文庫)
新・平家物語(一) (吉川英治歴史時代文庫)
  • 著者名:吉川英治
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:799円

1972年に大河ドラマとして放映された作品。
中村勘三郎(当時・中村勘九郎)は平敦盛役で出演し、当時の17代目中村勘三郎と共演を果たした。原作は吉川英治の歴史小説で、平安時代末期の源平合戦100年の顛末を描いた超大作。

2位
忠臣蔵のほぼすべてを演じてきた中村勘三郎
四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)
四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)
  • 著者名:池宮彰一郎
  • 発売元 : 角川書店
  • 価格:596円

舞台・ドラマなど多くの場所で演じられた忠臣蔵。
勘三郎は大石内蔵助、浅野内匠頭、大石主税など代表的な役柄を演じてきた。原作は歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』を中心として、様々な小説や脚本になっており、有名なものに池宮彰一郎『四十七人の刺客』がある。

3位
高視聴率を獲得した人気大河ドラマの名敵役
武田信玄 風の巻 (文春文庫)
武田信玄 風の巻 (文春文庫)
  • 著者名:新田次郎
  • 発売元 : 文藝春秋
  • 価格:812円

1988年に大河ドラマとして放映された作品。
中村勘三郎(当時・中村勘九郎)は武田や織田を脅かす今川義元役として出演している。原作は新田次郎の同名小説で、戦国時代に天下統一を目指す武田信玄の姿を描いている。

4位
勘三郎襲名後、初主演にして最後の主演映画
東海道中膝栗毛 (少年少女古典文学館)
東海道中膝栗毛 (少年少女古典文学館)
  • 著者名:村松 友視
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:1,890円

2007年に映画『やじきた道中 てれすこ』で 弥次郎兵衛役として主演した。
中村勘三郎を襲名してからの初主演映画だったが、惜しくもこれが最後の主演映画となってしまった。原作は、十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』。主人公の弥次郎兵衛と喜多八の旅行の愉快な顛末が描かれている。

5位
全く新しい歌舞伎をみせてくれた「コクーン歌舞伎」最初の演目
東海道四谷怪談 (21世紀によむ日本の古典 20)
東海道四谷怪談 (21世紀によむ日本の古典 20)
  • 著者名:
  • 発売元 : ポプラ社
  • 価格:1,512円

1995年、中村勘三郎が渋谷のシアターコクーンで行った歌舞伎公演『コクーン歌舞伎』の演目が有名。
古典歌舞伎の演目を現代音楽と組み合わせるなど全く新しい演出で話題を呼んだ。原作は、鶴屋南北の『東海道四谷怪談』で、夫の伊右衛門に殺されたお岩の怨念が復讐を行うという怪談物語。

他にも中村勘三郎が出演した作品は、歌舞伎の演目だけでなく、テレビドラマ、映画、演劇と数多くあるラコ。この機会に、原作になった小説や物語から、中村勘三郎の演技に思いを馳せてみては?
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