デコログ女子2000人が選んだ“好きな小説家”ベスト5

なんでもランキング

更新日:2013/8/2

 10代後半から20代の女子に支持されているブログサイト『デコログ』。その雑誌版『DECOLOG PAPER』4月号の記事「DECOLOGブロガー2000人のリアルトレンドRANKING」で「好きな小説家」が3位まで発表されたラコ。今回はデコログ編集部に、4位から10位までのランキングを取材、人気の作品についても聞いてみたラコ。流行に敏感なイマドキ女子たちは、いったいどんな小説家を選んだのだろう?

1位
【東野圭吾】 希代のミステリー作家
白夜行 (集英社文庫)
白夜行 (集英社文庫)
  • 著者名:東野圭吾
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:1,080円

見事1位に選ばれたのは、『秘密』や『容疑者Xの献身』など、ドラマ・映画化もされ、次々とヒット作を生み出している東野圭吾。一番人気の作品は、累計200万部を突破し、東野圭吾作品の最高峰ともされる『白夜行』。あらすじは、19年前の大阪の質屋殺し。何人もの容疑者が捜査線上に浮かぶが、解明されぬまま、迷宮入りする。そして、事件の被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂の周囲では不可解な凶悪犯罪が次々と起きる…。
 絶望の中、人生を歩んでいく男と女を、精緻な構成と叙事詩的スケールで描いたミステリー長篇。テレビドラマ化された後、2011年に、堀北真希主演で映画化、高良健吾が共演している。また、この春には『プラチナデータ』の映画公開も控えているなど、今後も楽しみだ。

2位
【山田悠介】 中高生に人気の「リアルゲーム」作家
スイッチを押すとき (角川文庫)
スイッチを押すとき (角川文庫)
  • 著者名:山田悠介
  • 発売元 : 角川グループパブリッシング
  • 価格:648円

非現実的なゲームに主人公たちが巻き込まれていくという作風で、中高生に人気の山田悠介。人気の高かった作品は『スイッチを押すとき』。 青少年自殺抑制プロジェクトセンターで、監視員として勤務する南洋平が主人公。ここでは、4人の少年少女に、自らの命を絶つ“赤いスイッチ”を持たせ、実験をしていた。極限状態で軟禁され、孤独に耐えられず次々と命を絶つはずが、この4人は“7年間もスイッチを押さない”という異例の子供だったのだ。彼らが生きようとする理由を聞き、南たちは脱出を図るが、そこには非情な運命が待ちうけていた…。処女作の『リアル鬼ごっこ』は、今春からドラマがスタート。ますます人気が高まりそうだ。

3位
【美嘉】 ケータイ小説サイトで1位を獲得した恋愛小説作家
恋空〈上〉―切ナイ恋物語
恋空〈上〉―切ナイ恋物語
  • 著者名:美嘉
  • 発売元 : スターツ出版
  • 価格:1,080円

ケータイ小説家としてデビューした美嘉。その後、作家として単行本も出版している。一番人気はデビュー作『恋空』。ケータイ小説サイト「魔法のiらんど」で160日間連続1位を獲得した恋愛ストーリーだ。主人公・美嘉が偶然出会ったヒロとお互いに惹かれあい、子どもを授かり、順風満帆にみえた恋愛だったが、流産、突然の別れ、彼のガンによる死に直面する。「恋は思い通りにいかないもの。だけど、だから、追いかけてしまう。こんなにも切なくて、こんなにも苦しいのに、なぜか温かい。」そんなメッセージが乙女心にぐっと響くのだろう。新垣結衣と三浦春馬出演で2007年に映画化され、翌年にテレビドラマ化された。

4位
【べあ姫】 涙必須の恋愛ストーリーテラー
teddy bear (魔法のiらんど文庫)
teddy bear (魔法のiらんど文庫)
  • 著者名:べあ姫
  • 発売元 : メディアワークス
  • 価格:616円

ケータイ小説作家のべあ姫、現在は「魔法のiらんど」で連載を続けている。そんなべあ姫の人気作が『teddy bear』。高校生になったばかりの主人公・晴奈は、学校生活に退屈を感じはじめ不登校になる。空虚感はエスカレートし、リストカットを繰り返すようになってしまう。そんなときに出会った成也のおかげで、生きる希望を持てるようになった晴奈。だが、2人には悲しい運命が待ち受けていて…。愛する人のために精一杯生きようとする2人の姿に、多くの読者が涙したラブストーリー。この『teddy bear』は、浜崎あゆみのアルバム『Duty』に収録された「Teddy bear」へのオマージュともいわれている。

5位
【石田衣良】 現代の若者の目線から世の中を捉えなおす小説家
美丘 (角川文庫)
美丘 (角川文庫)
  • 著者名:石田衣良
  • 発売元 : 角川グループパブリッシング
  • 価格:555円

処女作『池袋ウエストゲートパーク』や『下北サンデーズ』、『アキハバラ@DEEP』など若者を描いた作品が多く、映像化されることも少なくない石田衣良。中でも女子には『美丘』の人気が高かった。『美丘』は自由奔放に振舞う姿が魅力的な女子大生・美丘に恋をした太一の13カ月間のラブストリー。2人は、付き合うようになるが、恋人として初体験をしたその日、美丘が思いもよらぬ事実を告げることになる…。涙なしでは終われないラストが待っているのだ。 美丘を吉高由里子が、太一を林遣都が演じ2010年にドラマ化された。

 なお、4位はまさかの「好きな小説家なし」という結果になり、ひとつ繰り上げてのランキングとなったラコ。これもある意味トレンドなのかも。
 ちなみに6位以降は、赤川次郎(『三毛猫ホームズ』)、有川浩(『フリーター、家を買う』)、太宰治(『人間失格』)、伊坂幸太郎(『オーデュボンの祈り』)がランクイン。どれも、テレビドラマ化、映画化、舞台化されていて知名度のある作品ばかりラコ~
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