元ひきこもりアイドル西田藍が選ぶ、「私を救った本」ベスト5

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2013/6/6

「ミスiD2013」準グランプリの要注目アイドル西田藍。高校中退、ひきこもりの過去もある彼女を救ったのは本だった!? 読書家としても知られる彼女を救った本を5冊選んでもらったラコ!

西田藍 
熊本県出身の21歳。講談社主催のアイドルオーディション『ミスiD(アイドル)2013』の準グランプリ。趣味は読書、学生服コスプレに研究。読書趣味が注目され、今までにない書評コスプレアイドル(?)として売り出し中。

1位
ユダヤ人の精神分析学者が、ナチス強制収容所体験を綴った本。
夜と霧 新版
夜と霧 新版
  • 著者名:ヴィクトル・エミール・フランクル
  • 発売元 : みすず書房
  • 価格:1,620円

人間の絶望について記されています。アウシュビッツとその支所に収容され、同じ過酷な経験をした著者が克明に記録し、分析し、絶望がいかに死に至る病であるか、目を覆いたくなるような実例と共に示されているのです。どのような状況下でも、希望があれば、命をつなぐことができる。裏を返せば希望がないと人は生きていくことができません。ほんのりとした諦念と絶望に支配されていたひきこもりのわたしは、涙を流しながら彼らの人生と命と祈りについて思いました。わたしは祈ることすら放棄していたのではないか、と。

2位
「宿命的な放浪者」と自ら記す林芙美子の自伝的小説。
放浪記 (ハルキ文庫)
放浪記 (ハルキ文庫)
  • 著者名:林芙美子
  • 発売元 : 角川春樹事務所
  • 価格:555円

見えたのは希望でした。林芙美子は貧困家庭で育ち、自力で女学校に通い、男を頼って上京しますが、捨てられ、貧困の中、女ひとりで生き抜いていきます。 外に出て、働き、同じような貧困の底にいる女性たちとの出会い。運命に抗う女と、抗えない女と。彼女らの生き様が生き生きと描き出される林芙美子の筆力。万年エネルギー不足のわたしですが、読むたびに元気をもらえるんです。この作品によって彼女はベストセラー作家に。一筋縄ではいかないサクセスストーリーは、不思議な爽快感もあります。

3位
モーニング娘。現リーダー道重さゆみの成人記念写真集。
道重さゆみ写真集『20歳7月13日』(DVD付)
道重さゆみ写真集『20歳7月13日』(DVD付)
  • 著者名:新井徹也
  • 発売元 : ワニブックス
  • 価格:3,024円

初めて彼女をみたのはバラエティ番組でした。いわゆるモーニング娘。黄金期には興味がなかったのに、ナルシストキャラで頑張る彼女がどうしても気になってしまったんです。追ううちに、どんどん可愛くなっていく。この写真集を書店で見たとき、電撃が走りました。わたしのアイドルは彼女だと、強く思った。コンサートに行き、パフォーマンスを直接見て、「わたしもアイドルになりたい」という願いが沸き上がって来ました。そのすぐ後に、オーデションの募集を見て、駆け込むように応募して。彼女がいなかったら今のわたしはありません。

4位
映画化もされたファンタジー長編。本の世界へ旅をする。
はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)
はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)
  • 著者名:ミヒャエル・エンデ
  • 発売元 : 岩波書店
  • 価格:3,089円

わたしが読書が大好きになったきっかけの本。小学校の入学祝いに買ってもらいました。初めて読む分厚い本に最初はおののきましたが、とても面白く、一気に読み上げ「本を読む」ことが大好きになりました。主人公のバスチアンは現実世界では冴えない少年、本の世界で英雄になりますが、彼自身の醜さに向き合うことを求められます。本の世界、「ファンタージエン」に行ける人間と行けない人間、わたしはどちらだろう、わたしは、行きたい。幼いわたしは読書にのめり込んで行きました。大人になっても染み渡るファンタジーの傑作です。

5位
吾妻ひでおベスト選集・第4弾。エロティックな美少女が満載。
さまよえる成年のための吾妻ひでお Azuma Hideo Best Selection
さまよえる成年のための吾妻ひでお Azuma Hideo Best Selection
  • 著者名:吾妻ひでお
  • 発売元 : 河出書房新社
  • 価格:1,620円

「萌えエロ絵」の元祖と言われ、美少女たちのうっとりするような媚態に救われたというのは少し、おかしいことなのかもしれません。しかし、少女時代、吾妻ひでおの描く美少女たちに出会えたことは、ほんとうに幸運だったと、心底、思うのです。当時は、少女が消費されていることに敏感でした。そして、この選集に収録されている「美少女作品」を、古本屋で追い求めていました。そこにいるエロティックな美少女は、明るくて、はじけていて、暗くて、湿度があって。幻想的で。どんな作品でも、ぞっとする、暴力のにおいはまとっていなかったのです。

「救われたというのはおこがましい言い方かもしれない、と思いつつ選んでみました。うまく社会に適応できなかったわたしの逃げ道は、本を読むこと。事実を記した本、人間の内面を示した本、幻想を綴った本、どれも違う世界へわたしを連れていってくれます。
閉塞した「わたし」を打ち破るには、外の助けが必要です。身体は動かずとも、精神は外の世界へ旅立てる、それが読書の魅力だと思っています」

西田藍ちゃん、ありがとラコ〜! アイドル写真集から林芙美子というラインナップは流石ラコね。

他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrako までよろしくラコ!