2014年文庫ランキング発表! 東野圭吾、池井戸潤、百田尚樹が安定した人気 『マスカレード・ホテル』もラインクイン
更新日:2017/11/21
書店員、文筆家など、本好き4589名の声が詰まったブックランキング「BOOK OF THE YEAR」特集が、2014年12月6日発売の『ダ・ヴィンチ』1月号に掲載されている。ここでは文庫ランキングを10位まで紹介しよう。
■文庫ランキング部門(※誌面には21位まで、23作品を掲載)
【1位】『マスカレード・ホテル』(東野圭吾/集英社文庫)
【2位】『海賊とよばれた男』(上・下)(百田尚樹/講談社文庫)
【3位】『ルーズヴェルト・ゲーム』(池井戸 潤/講談社文庫)
【4位】『白ゆき姫殺人事件』(湊 かなえ/集英社文庫)
【5位】『楽園のカンヴァス』(原田マハ/新潮文庫)
【6位】『ソロモンの偽証 4 第Ⅱ部 決意』(上・下)(宮部みゆき/新潮文庫)
【7位】『下町ロケット』(池井戸 潤/小学館文庫)
【8位】『麒麟の翼』(東野圭吾/講談社文庫)
【9位】『Nのために』(湊 かなえ/双葉文庫)
【10位】『パラドックス13』(東野圭吾/講談社文庫)
今年の文庫ランキングはベテラン男性作家がトップ3を独占した。堂々の1位に輝いたのは、血気盛んな刑事と優秀なホテルウーマンのコンビが殺人事件の真相に迫る東野圭吾の新シリーズ。高級ホテルを舞台に繰り広げられる華麗なる謎解き劇は、近い将来映像化されるであろうことは確実だ。上下巻というボリューム、経済歴史小説というジャンルにもかかわらず、僅差で2位につけたのは百田尚樹の『海賊と呼ばれた男』。続く3位はドラマ化も好評だった池井戸潤の『ルーズヴェルト・ゲーム』。今回のランキング上位23作品中に東野は3作、百田・池井戸は各2作とトップ3全員が複数作品でランクインしていることからも、彼らの安定した人気がうかがえる。
総ポイント数で考えるなら湊かなえも負けていない。『白ゆき姫殺人事件』『Nのために』はどちらも映像化による相乗効果でヒット。とりわけネット社会で増幅する悪意が物語の重要なテーマとなっている前者は、著者初の電子書籍として配信され、作中の事件資料がリンクで表示できるなどの仕掛けでも話題となった。
構成・文=阿部花恵/『ダ・ヴィンチ』1月号「BOOK OF THE YEAR 2014」より
●アンケート概要
本誌10月号、「ダ・ヴィンチニュース」にアンケート内容を告知。E-mailアンケート会員、全国の書店員の方々にもアンケートを送付。ネットリサーチ会社クロス・マーケティングのアンケート会員(一部)も回答。有効回答数4589通。1ジャンルにつき3作までの投票を可とした。
●集計について
2013年10月~2014年9月末までに発行された書籍・コミックスを対象とした。回答の中には、これに該当しない作品も含まれていたが、これらについてはランキングの集計から除外した。
KADOKAWA メディアファクトリー
定価600円(税込) 電子版500円(税込)
・第1特集 BOOK OF THE YEAR 2014
小説ランキングTOP50
コミックランキングTOP50など
高田郁 宮部みゆき 東出昌大 ピエール瀧 秦基博
・第2特集 ミステリー・エンタメ 2015年の隠し球はコレだ!
・表紙、STUDIO INTERVIEW 能年玲奈
※小説、エッセイなど各ジャンルのランキングは
ダ・ヴィンチ1月号の「BOOK OF THE YEAR 2014」をチェック!