ツイッターの盛り上がりが尋常じゃない『おそ松さん』、実質1位は『ハイキュー』で…【アニメ・コンテンツ偏差値ランキング】

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公開日:2015/11/10

 本記事では、10月26日(月)〜11月1日(日)のツイート数から1週間単位のコンテンツ偏差値を指標として算出、ランキング上位10位を発表する。

10月26日(月)〜11月1日(日)

順位:タイトル その週の偏差値(前週比較の増減)
1位:おそ松さん 92.12(+1.00)
2位:ハイキュー!!セカンドシーズン 55.09(-1.08)
3位:ご注文はうさぎですか?? 53.23(-1.22)
4位:ワンパンマン 50.98(-1.84)
5位:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 49.34(-2.93)
6位:ゆるゆり さん☆ハイ! 48.82(+1.34)
7位:ノラガミ ARAGOTO 48.55(+0.17)
8位:スタミュ 47.71(+0.96)
9位:蒼穹のファフナー EXODUS 47.56(+0.82)
10位:落第騎士の英雄譚 47.27(+0.73)

    偏差値ランキング
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    10月26日(月)〜11月1日(日)のコンテンツ偏差値1日推移グラフ

 一つはもはやグラフにする意味が薄いので、2種に分けた。全作品を含む従来通りのグラフと、『おそ松さん』以外の作品が分布する範囲を拡大したものだ。

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 後者のグラフでは、各作品とも主に放送日に盛り上がっていることが明らかで、それ以外には公式から何らかの新規な情報がアナウンスされた時などに若干の盛り上がりを見せている。逆に、放送日など以外で盛り上がるきっかけがなく、やはり全体的にインパクトに欠けているような印象を受けるとも言える。

 だが、致し方ないとも思える。インパクトといってもいろいろあると思うが、ほとんどの作品が今期は圧倒的不利だと言わざるを得ない。

 そこで、前者のグラフだが…『おそ松さん』専用グラフになってしまった感が否めない。もう、このまま他作品を突き放して独走するのだろう。これほどまでとは昭和もまだまだ侮りがたく、『おそ松さん』恐るべし。

 集計期間中のツイート数は193,084にも上り、2位の『ハイキュー!!セカンドシーズン』の43,034ツイートに対して4倍以上の差をつけている。3位『ご注文はうさぎですか??』が35,495ツイートで、それ以下の作品についても『おそ松さん』ほど差はない。

 夏アニメのデータと比較しても、『おそ松さん』以外の作品のツイート数が明らかに減っているなど、即ち『おそ松さん』に他作品のファンが吸収されているといえるほど増減に相関性があるようには見えず、かといってTwitterのアニメクラスタが新規に急増するとも考えづらい。可能性として有り得るのは、既存のアニメクラスタとは異なる層からの支持を受け、ツイートが増加していると考えるのが妥当だろう。

 一目瞭然なのは「#おそ松さん版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負」に参加してイラストを投稿する層や、あるいは妄想たくましい腐女子層などのツイートだが、他にもあらゆる二次創作、三次創作、それらへのリアクションと次々に派生し、まさに爆発的に規模を拡大していてもはや容易には追跡できない。

 また、『おそ松さん』たちが作中で着用しているものと同じデザインの「松パーカー」は発売即完売、再販されるもやっぱり即完売、オークションなどでは10倍近い値段で転売が行われる事態にまでなっており、それもまた話題になっている。緑色の松アイコンが描かれた普通のパーカーが、3万円から5万円近い値段で取引されるさまには唖然たるのみ……転売するほうもするほうだが、買うほうも……なんも言えねぇ。

 さらに、上記リンクの記事で紹介している通り、今後発売されるBD/DVDには既に放送された第1話が収録されないという発表があった。テレビ東京社長が「オリジナルに失礼だった」と釈明、内容が修正されて放送されるといった出来事も思い出されるが、おそらく制作サイドには以後もそういった出来事を意識せざるを得ない空気が流れていることだろう。記者個人としては、自粛ムードに制圧されることなく最終話まで挑戦し続けてほしいと願う。

 それにしても、いったいどこまで話題が膨張するのか。とりあえず今期は『おそ松さん』が桁違いすぎるので、それ以外の作品で考えれば『ハイキュー』が実質1位と考えてもいいのではないかと言いたくなるが、読者の方はいかがだろうか。

文=コミュコム編集部 羽

集計対象:タイトルを含むツイートより算出
集計期間:10/26 AM4:00 〜 11/1 AM3:59
集計範囲:角川アスキー総合研究所が独自に定義したエンタメ関連全量ツイート
※本ランキング結果は2015/4/1に発表した「Twitterのトレンド視覚化技術」を利用しています。
本技術に関するリリース「次世代エンタテインメントガイドに向けた Twitterのトレンド視覚化技術を発表」

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