見逃してない? 漫画のカバーに隠れたオマケ漫画が面白い!【5選】

アニメ・マンガ

2016/1/29

 コミックスを買って読んだあと、カバーを取る習慣があるという人は、かなり漫画を読み込むタイプの人ではないだろうか。というのも、作品によっては、カバーを外すとオマケが隠されていることがあるのだ。そこで今回は、カバーを取ったあとに“お楽しみ”が隠されている作品をご紹介。中には、コミックス持ってるのに、今まで気づかなかった! という人もいるかも?

嘘つきボーイフレンド』(キリシマソウ)

(c)キリシマソウ/講談社

(あらすじ)両親を亡くし、3人で暮らす榊兄弟。ある日、長男が営む探偵事務所に「別れさせ屋」の仕事が舞い込んできた。イケメン3兄弟は工作員となって女性に近づくが…?

 イケメン3兄弟があの手この手を使って、女性をたらしこむ…という夢のようなストーリー。特に、モテモテなのに女性が苦手という次男・悠斗の、無意識のたらしっぷりが乙女の心を悶絶させてくれる。本編のほかに、カバーを取るとオマケの4コマ漫画が描き下ろされている。登場人物たちのミニエピソードが中心だが、実は3巻だけ4コマではなく、一枚絵。どんな絵なのかはぜひその目で確かめてみてほしい。ヒントは“裸”!

 

 

古都こと―チヒロのこと―』『古都こと―ユキチのこと―
(今井大輔)

男女両視点から描かれる『古都こと』は出版社という垣根を超え、『漫画アクション』(双葉社)と『ヤングチャンピオン』(秋田書店)の漫画2誌で連載中。

(c)今井大輔/双葉社

(c)今井大輔/秋田書店

(あらすじ)京都を舞台に、不器用な男女それぞれの視点で描かれるラブストーリー。好きな先輩を追いかけるため、京大を蹴ってランクの低い大学に入学したユキチ。そこで1人の女性と“運命的な”出会いを果たす。

 男性編『―ユキチのこと―』・女性編『―チヒロのこと―』の二部作で構成されている珍しい作品。男性編の主人公として描かれるユキチは、偏差値の良さがアイデンティティで、周囲を見下す嫌味な大学生。一見、嫌われる要素満載のキャラクターだが、恋愛のこととなると一変。理屈ばかりで行動できず、不甲斐ない自分にボロ泣きするなど、情けなくも健気な一面を見せてくれる。一方、女性編の主人公・チヒロは、地味で引っ込み思案、いつも下ばかりを向いて歩いている女の子。だが、大学の入学式で再会した先輩のある誘いをきっかけに、チヒロは化ける。恋も知らなかった女の子が、恋に翻弄されていくのだ。両作読むことで、同じ瞬間を共有した2人の“すれ違い”が浮き彫りになる、淡く切ないストーリーだ。

 カバー下には、物語の舞台となる京都洛北大学の構内図が描かれている。女性編『―チヒロのこと―』にもこの構内図はあるが、説明書きが異なるので見比べてみてほしい。架空の大学だが、作者いわくこの構内図を見ると「わかる人にはどこの大学をモデルにしてるか、すぐわかる」んだとか。

 

『リヒト』(明)

(c)明/コミックスマート/小学館クリエイティブ

(あらすじ)病み、傷つく人に光を与える「癒者(いじゃ)」。その最高位である「ナイチンゲール」を目指す見習い少女・ティナの成長を描く医療系ファンタジー。

 実は、作者は心臓血管外科に勤務する現役看護師。実際に医療の現場を見てきた作者が描く本作は、ファンタジーでありながら、医療におけるリアルな厳しさを教えてくれる。ドジで泣き虫なティナがどうやって最高位・ナイチンゲールになっていくのかが楽しみ。カバーを取ると、描きおろし漫画が現れ、キャラクターの細かい設定がわかるようになっている。

 

『おやすみプンプン』(浅野いにお)

(c)浅野いにお/小学館

(あらすじ)小学5年生のプンプンは、どこにでもいそうな「フツー」の男の子。クラスに転入してきた愛子ちゃんを救うため、家出を企てるが…。シュールな作風が人気の青春マンガ。

 ストーリーとは全く関係のない人による奇行がたびたび描かれており、初見はちんぷんかんぷんだという人もいるだろう。また、主人公のプンプンがヒヨコのような可愛らしい見た目で描かれているにも関わらず、ストーリーは結構シリアスで、やや鬱展開。だが、それが後を引くのだ。さらに、カバーを外してみると、作品のイメージとはまったく異なるカラフルなイラストがお目見えする。何巻のカバー裏にあるのかは買って調べてみてほしい。

 

月刊少女野崎くん』(椿いづみ)

(あらすじ)主人公の佐倉千代が恋したのは、男子高校生にして人気少女漫画家の野崎くんだった! 個性豊かな仲間たちとともに繰り広げる学園ラブコメディー。

 昨年12月末に待望の7巻が発売された『月刊少女野崎くん』。基本ギャグではあるが、微妙に進展し続ける恋愛関係も見どころ。カバー下には、裏表両方におまけの4コマ漫画が隠れている。本編の続きになっているものもあるので、オンライン派の人も必見! また、カバーの折り返し部分にも毎巻キャラクターからのコメントがついている。遊び心が詰まった、楽しい装丁。

 

 本編を読んだあとに、こんなオマケがあるとちょっぴりトクした気持ちになる。ちなみに、電子書籍版ではこれらのオマケがカットされていることも多い。紙のコミックスでしか見られないというのも、その価値を高めてくれている気がする。ひょっとしたら、今本棚に並んでいる漫画の中にも、まだ見ていないオマケが隠されているかも? カバーを取って確かめてみては?

文=中村未来(清談社)

当記事で紹介した作品は、すべてコミックス1巻のカバー下の画像です。