続きが読みたい完結マンガ 「少女マンガ編」TOP5

なんでもランキング

公開日:2016/2/19

 完結したマンガの続きを読んでみたい。マンガ好きならば、一度はこう願ったことがあるだろう。以前実施したアンケートでも、納得いく作品が顔を揃えた。そこで今回は、「続きが読みたい完結マンガ」の“少女マンガ編”について調査を実施。全国の少女たちを興奮させた、名作ばかりがランクインしたぞ!

【調査対象:全国の40歳未満の男女262名 2015年11月実施】

1位
「レリーズ!」の真似したこと、ある?
なかよし60周年記念版 カードキャプターさくら 1
なかよし60周年記念版 カードキャプターさくら 1
  • 著者名:CLAMP
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:

 堂々の第1位に輝いたのは、『カードキャプターさくら』。テレビアニメが放送され、その後2回にわたって 映画化もされた名作である。主人公・さくらは、ひょんなことから魔法の力がこもった“クロウ・カード“を集めることになってしまった小学生。カードの番人(獣?)・ケロちゃんとともに、実体化したカードたちと戦う姿は健気であり、全国の少女たちの憧れでもあっただろう。しかも、同級生・小狼(シャオラン)くんをはじめ、兄・桃矢、その親友・雪兎さんなど、さくらの周りにはイケメン揃い。特に、戦いのなかで培われていった、小狼くんとの淡い恋のような関係性は悶絶モノ。「大人になった姿を見てみたい」と、彼らのその後に期待を寄せるファンは多い。

2位
みんな片想いって、切なすぎる
ハチミツとクローバー 1
ハチミツとクローバー 1
  • 著者名:羽海野チカ
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 “ハチクロ“の名で親しまれている本作は2位にランクイン。美大を舞台に、“登場人物全員片想い”と謳われるような、切ない恋心を丁寧に描いた作品だ。“将来への不安”や“成就しない想い”は、誰もが経験し得るテーマ。読者それぞれが、自分に似た登場人物に感情移入していたことだろう。なかでも、主人公・竹本はまさに等身大のキャラクター。ヒロイン・はぐみへの叶わぬ想いと将来への葛藤、その両方を抱いた彼は、青春時代の象徴と言えるだろう。また、物語のクライマックスで怪我をしたはぐみが出した答えに驚いた読者も多かった。美大を卒業した彼らが、いまどうしているのか。第二の青春時代を謳歌していることを願いつつ、ぜひ続きを読んでみたいところだ。

3位
そういえば、リメイクもされましたけど
姫ちゃんのリボン 1
姫ちゃんのリボン 1
  • 著者名:水沢めぐみ
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 1位に続き、3位に登場したのも魔女っ子モノ。本作は、他人に変身する能力を秘めた“魔法のリボン”を手にした姫ちゃんを中心とする、恋や友情を描いた物語だ。姫ちゃんは同級生・大地に飛び蹴りを喰らわすなど、相当なお転婆。しかしながら、内面はやはり女の子で、そのギャップに共感した女子は少なくないだろう。姫ちゃんのリボンの秘密を知った大地と、少しずつ距離を縮めていくところも胸キュンポイント。「大人になって大地と結婚したのかどうかが気になる」というように、ふたりの恋愛の行く末を知りたいとの声が多数寄せられている。また、「姫ちゃんの子ども世代の話も読んでみたい」と、世代交代をしたその後への期待も高いよう。

4位
一見明るい作品だけど、テーマは重い……
こどものおもちゃ 1
こどものおもちゃ 1
  • 著者名:小花美穂
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 4位にランクインしたのは『こどものおもちゃ』。人気子役・紗南と問題児・羽山を中心に、学級崩壊、いじめ、少年犯罪など、子どもたちが抱える闇を描き出した伝説的な少女マンガである。とはいえ、基本的にテンションが高い作品のため、読後感は悪くない。「その後の物語もハチャメチャでおもしろそう」という意見が集まったほどだ。ちなみに、『Deep Clear』(集英社)という作品では、なんと紗南と羽山が結婚した様子が描かれている。ふたりを追いかけ続けてきたファン垂涎の展開ではないだろうか。ちなみにこの羽山、『an・an』の“抱かれたい男ランキング”に食い込むなど、子どもとは思えないほどの人気ぶりである。

5位
こんな高校生活を送ってみたかった
天使なんかじゃない―完全版 1
天使なんかじゃない―完全版 1
  • 著者名:矢沢あい
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 人気マンガ家・矢沢あい氏による、『天使なんかじゃない』が5位に登場した。本作は私立聖学園の生徒会を舞台に、高校生活のきらめきを描いた作品。恋や友情など扱うテーマは王道ながらも、いまだに根強いファンを持つ伝説的な少女マンガだ。メインで描かれるのは、冴島翠と須藤晃の恋模様。須藤の髪型がリーゼントなところに時代を感じるが、恋に一喜一憂するのはいまも昔も一緒。全国の恋する乙女たちをトリコにしただろう。最終話で、翠が涙ながらに答辞を読み上げるところは、作中屈指の名シーン。「きれいな終わり方をしたけど、もう一度翠ちゃんに会いたい」と、その余韻が忘れられない読者を多数生み出したよう。

そのほか、
『アオハライド』(咲坂伊緒/集英社)
『ヒロイン失格』(幸田もも子/集英社)
 など、ここ最近映画化された人気作も続々と名を連ねた。少女マンガは人間関係に重きを置く作品が多い分、彼らがどうなっていくのかを知りたいと願うファンは多いのだろう。

 たとえ最終回を迎えてしまったとしても、マンガのキャラたちは読者の心で生き続ける。彼らとともに、ぼくたちも成長していかなければなりませんな!

文=前田レゴ