切なく哀しく艶かしい。濃厚エロスに酔う遊郭小説ランキング

なんでもランキング

2012/4/18

前回の「女流作家たちのセクシー文学ベスト5」、読んでくれたかな? 第2弾は“セクシーなエリア=遊郭”がテーマ。
映画『さくらん』の土屋アンナやドラマ『JIN-仁-』の中谷美紀など、豪華絢爛で美しい花魁姿がとっても印象的で憧れちゃうけど、実際、遊女達はどんな恋愛をしてたんだろう?
そこで今回は、切なく哀しくて、だけどとっても濃厚な遊女達の恋愛を描いた作品を紹介するラコよ!

1位
苦界にも恋とエロスの花は咲く 遊女たちのめくるめく純愛物語
花宵道中
花宵道中
  • 著者名:宮木あや子
  • 発売元 : 新潮社
  • 価格:216円

江戸吉原の雅、花魁の誇りと秘めたる純、そして恋とエロス。2006年のR-18文学賞の大賞・読者賞をW受賞した宮木あや子のデビュー作は、これらすべてが贅沢に詰まった連作短編集。6つの物語はどれも絶妙にリンクしており、時には悲哀すらも官能を引き立てるスパイスになっている。“苦界”に身を沈めた遊女たちの儚くも美しい恋の悦楽を、体と心の両面から描き切った官能純愛小説。

2位
時代小説の名手が競演 絢爛たる吉原アンソロジー
吉原花魁 (角川文庫)
吉原花魁 (角川文庫)
  • 著者名:隆慶一郎
  • 発売元 : 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格:679円

隆慶一郎、平岩弓枝、宇江佐真理など時代小説の名手8人による吉原が舞台の短編アンソロジー。愛憎の果ての刃傷沙汰から二転三転するミステリー劇まで、バラエティに富んだ内容で吉原の表と裏を見ることができる。濃厚な官能描写を堪能したいのなら、大坂の元売れっ子女郎が吉原に潜入する「張りの吉原」、不気味な老人が遊女を色欲地獄に落とす怪異譚「剣鬼と遊女」からまずはどうぞ。

3位
江戸の情緒が匂い立つ ふたりの花魁の半生記
吉原十二月
吉原十二月
  • 著者名:松井今朝子
  • 発売元 : 幻冬舎
  • 価格:1,680円

臈長けた風情で男たちを惑わす「小夜衣」と、愛嬌たっぷりで皆に可愛がられる「胡蝶」。幼少の禿(かむろ)の時分から共に廓で育てられた容貌も気性も正反対なふたりが、花魁という大輪の花になるまでの波乱万丈の道程を綴った吉原絵巻。『吉原手引草』で直木賞を受賞した著者だけあって、行間から匂い立つ江戸情緒はもはや名人芸。遊女と男たちとの閨でのやり取りもなんとも艶めかしい。

4位
「死んでもいいほどの恋」は 激烈な官能を連れてくる
曾根崎心中
曾根崎心中
  • 著者名:角田光代
  • 発売元 : リトル・モア
  • 価格:1,512円

近松門左衛門の古典名作『曾根崎心中』を、時代小説初挑戦の角田光代がリメイク。物語を貫くテーマはズバリ「恋」。主役は大坂・堂島新地の遊女であるお初と、醤油屋の奉公人・徳兵衛。若いふたりは見えない力に引き寄せられるように、心も体も深く交わる恋の道へと堕ちてゆくが…。未来がないからこそ激しく燃え上がる恋。その炎がくるおしいほどの官能に繋がってゆく過程が胸に迫る。

5位
江戸庶民の性が垣間見える 傑作エンタテインメント
吉原芸者心中
吉原芸者心中
  • 著者名:南原幹雄
  • 発売元 : KADOKAWA / 角川書店
  • 価格:735円

「吉原の芸者は客と寝てはならない」という廓の御法度を知りつつも、芸者の小染は好いた男に抱かれる道を選ぶが? 禁断の恋の悲劇をエロティックに描いた表題作ほか、旅館の仲居と出稼ぎ客との遠距離不倫、情事に溺れる未亡人のエピソードなど、吉原の内部のみならず江戸庶民の性も垣間見ることができる短編集。浮世絵師や凧絵師、芝居小屋などの江戸文化もしっかり堪能できる。

いかがでしたか? 一見、艶っぽくて華やかに見える遊女達も、実際は貧しい農村から身売りされて性の奴隷として働かされた哀しい存在だったことは、忘れないでいて欲しいな。他にもベスト5を紹介して欲しいネタがあったら、@bookrakoまでよろしくラコ!