石原壮一郎が選ぶ、これが結婚できる本ランキング

なんでもランキング

更新日:2013/8/2

日本人の生涯未婚率の増加が叫ばれて久しいなか、今年もジューンブライドの季節を迎えたラコ。「結婚したいのにできない」「結婚なんて無理」と思っているあなた。「大人力」や、数々の恋愛、結婚に関する著書を持つ石原壮一郎さんに、ズバリ「結婚できる本」を選んでもらったラコ!

石原壮一郎
コラムニスト。月刊誌「QA」「ID-JAPAN」の編集者を経て「大人養成講座」でデビュー。「大人力検定」など「大人本」の著書多数。最新作は「大人養成講座番外編 お金を極める100の名言」(ダイヤモンド社)。ビジネスものから恋愛ものまで、幅広く活躍している。大人マガジン主宰 http://www.otonaryoku.jp/index.html

1位
悩みなんて解放して、異性との関係を構築しなさい
泣きっ面にマリ 大人の女の人生相談
泣きっ面にマリ 大人の女の人生相談
  • 著者名:夏木 マリ
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:1,260円

女性誌で連載していた人生相談をまとめた1冊。恋愛についてのお悩み相談も多く、それに対するマリさんの答えはとってもオトコマエです。自分にとっては大きな悩みでも、実は大概が思い込みで、それに縛られているだけのことが多い。違う角度から見ればどうってことないということを、マリさんは伝えています。自分の「足かせ」のようになった悩みを解放してあげれば、異性と素直にいい関係が作れるようになれるんじゃないでしょうか。

2位
自分の価値観に合わせようとするのはやめなさい
天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)
天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)
  • 著者名:野瀬 泰申
  • 発売元 : 新潮社
  • 価格:637円

結婚できない人の多くは、自分のスタイルが絶対で、それを守ることに一生懸命な人。例えば相手が天ぷらにソースをかけていたら、自分の習慣と違うという理由でやめさせようとする人です。習慣の違いというのは正しい、間違ってる、じゃない。この本は、日本の食習慣の変わり種について書いた本だけど、人の数だけ習慣や価値観があるということを気付かせてくれます。違うのは当たり前だし、そこを分かっていくことが楽しいという風になればいいと思います。

3位
地に足のついた生活を目指しなさい
家メシ道場
家メシ道場
  • 著者名:給食系男子
  • 発売元 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格:1,080円

料理初心者へ向けた本です。道具や調味料など、手始めに何を揃えればいいかということから、肉じゃがなどを3ステップで作れるようになります。「結婚て、料理を作らなければならないから面倒」と思っている人も多いと思うんですが、料理なんて家の中にあるものでちょろちょろっとできちゃうんですよ。西麻布のレストランを知っているより、ごはんを簡単に作れるようになるほうが楽しいってことに気付いたほうがいいですよね。毎日の生活を楽しむという考え方にシフトするうえでいい本です。

4位
恋に意欲を持ちなさい
名セリフ! (ちくま文庫)
名セリフ! (ちくま文庫)
  • 著者名:鴻上尚史
  • 発売元 : 筑摩書房
  • 価格:842円

ギリシア悲劇から、シェイクスピア、唐十郎など、名戯曲の台詞を「恋」「セックス」などの項目に分けて解説した本です。「結婚したら恋愛関係じゃなくなっちゃうかも」なんて不安をもって尻込みしちゃう人に送りたいですね。恋をすると、こんなにもクサイ台詞を吐きたくなるものなのかというくらい激しい台詞がたくさん出てきます。恋なんて、いろんな考え方やあり方があるんだ、なんでもいいんだな、くらいの気持ちで恋がしたくなる本だと思います。

5位
人妻にあこがれを持ちなさい
なぜ人妻はそそるのか? 「よろめき」の現代史
なぜ人妻はそそるのか? 「よろめき」の現代史
  • 著者名:本橋信宏
  • 発売元 : KADOKAWA / メディアファクトリー
  • 価格:669円

「結婚したら所帯染みちゃう。つまらなそう」との考えで後ろ向きの女性にぜひ読んでもらいたい本です。戦前は夫の所有物だった妻というものが、戦後、団地妻や金妻、テレクラなど世の中のニーズとからみあって「人妻ブランド」ができるまでになりました。これを読むと、人妻というのは実にドラマチックで、想像力をかきたてる存在。とにかくイメージとしての「人妻」がそそるわけです。むしろ女性の幸せは人妻になってからだ!と、結婚への意欲がかきたてられると思いますよ。

【まとめ】 結婚できる本といっても、女子力アップ術や婚活マニュアル本などは選びませんでした。それって「素敵な人に選ばれたい」とか「好きになってもらえる自分」になりたいから読むわけであって、実力以上の何かを手に入れようとしてるだけなんですよね。私が今回選んだ本というのは、「心構えを変える」ための本です。自分の悩みに整理をつける、人と暮らすという大仕事に立ち向かうための柔軟性を身につける。その一方で、結婚に夢や希望も持ってもらいたい。不安を取り除いて意欲をかきたてる。それがこの5冊から得られたらと思います。

石原壮一郎さん、様々な視点から「結婚できる本」を選んでくれてありがとラコ~! 結婚というのは別々の価値観や文化を持った人間がするってことをあらためて肝に命じるラコ~。他にもオススメの作品があったら @bookrakoまでよろしくラコ〜!