無駄無駄無駄無駄！ジョジョの名セリフランキング

• 著者名：荒木飛呂彦
• 発売元 : 集英社
• 価格：421円

第１部「ファントムブラッド」第４巻から、主人公ジョナサン・ジョースターの名セリフ。黒騎士ブラフォードとの戦闘時にこのセリフを言って「波紋疾走(オーバードライブ)」を発動するのだが、とにかくこの独特の韻の踏み方に読者は仰天し、そして、トリコになってしまった。荒木飛呂彦は即興の「リズム」重視でセリフを書いているというが、それが端的に現れた例。ジョジョに洋楽ロックネタが多用されているのと関係があると思う。

• 著者名：荒木飛呂彦
• 発売元 : 集英社
• 価格：421円

ジョジョ全体の悪役であるディオの名セリフ(第２巻)。実はジョジョの各部の主人公たちは主体性があまりなく、能動的ではない。一方でディオが悪事を行うことで、ジョジョのストーリーはテンポよく展開していく。『ジョジョの奇妙な冒険』は実はディオの物語だともいえるのだ。特にこのセリフの直後にディオが「石仮面」で吸血鬼にならなければ、その後のストーリー展開自体が存在しなくなるのだから、人間をやめて正解だったわけだ。

• 著者名：荒木飛呂彦
• 発売元 : 集英社
• 価格：421円

第３部・第27巻、ディオのスタンド、ザ・ワールドの真の能力が不明なまま戦うわけにはいかないと力説するジョセフ・ジョースター。かなり緊迫した状況のシーンで、このジョークみたいなセリフというのはジョジョの特徴のひとつ。アメリカのハードボイルド小説風である。荒木飛呂彦は海外の刑事ものドラマの吹き替えセリフから影響されているというが、承太郎の「やれやれだぜ」など、村上春樹の翻訳小説風文体との共通点が多い。

• 著者名：荒木飛呂彦
• 発売元 : 集英社
• 価格：421円

第４部に登場する人気マンガ家・岸辺露伴が敵スタンド、ハイウェイスターの罠にかかって仗助を罠に誘い込むおとりになれと命令された時に、このかっこいいセリフで即決で断る(第41巻)。セリフ自体は普通の言葉なのに、荒木飛呂彦が露伴に言わせると、なぜか異様な説得力が出現する。このセリフを言う時の露伴の目つきが異常に悪く、彼の屈折した性格がよく出ている。荒木飛呂彦が露伴を「悪役」だと考えていることが原因かも。

• 著者名：荒木飛呂彦
• 発売元 : 集英社
• 価格：432円

パラレルワールドのジョジョの物語、「スティールボールラン」第21巻から、ヴァレンタイン大統領との最終戦に臨むジャイロがジョニィに残す言葉。SBRレースで最短のルートを選んできたジャイロが最終的に悟ったのは、この真理であり、自分が敗北したあとにヴァレンタインと戦うジョニィへの助言だったわけだが、同時に「SBR」が常に物事が「回転」することの物語だったことを象徴する印象的な名セリフだ。しかも、心に滲みる名言。