『ウケる技術』水野敬也が選ぶ、コミュ力をアップできる本ベスト5
更新日:2013/8/2
仕事も恋愛もコミュ力第一!なんて言うけれど、コミュ力を鍛えるにはどうすればいいの? 数多くの自己啓発本を、熱くナナメ上から書く男、水野敬也さんに直撃したラコ〜!
水野敬也・作家。慶応義塾大学経済学部卒。著書に200万部突破の『夢をかなえるゾウ』ほか、『四つ話(よつわ)のクローバー』『ウケる技術』『雨の日も、晴れ男』『「美女と野獣」の野獣になる方法』『大金星』等がある。DVD作品『温厚な上司の怒らせ方』の企画・脚本も担当。
水野敬也オフィシャルブログ「ウケる日記」
- 1位
- 古舘 伊知郎がしゃべりの技術について赤裸々に語った本
- 著者名:古舘 伊知郎
- 発売元 : 青春出版社
- 価格:1,260円
コミュニケーション本というのは、著者の実力が分からないものが多い中で、「しゃべりの天才」古館伊知郎さんが書いたという稀有なノウハウ本。さらに、コミュニケーション本というとたいていは「相手の話を聞く」「相手の言葉を繰り返す」など誰にでもできる方法が書かれてありますが、それだとどうしても予定調和になってしまい魅力的な会話が成立しません。その点、この本は積極的・攻撃的会話術なのですごく勉強になります。
- 2位
- いつか人間になれると思っているチビ猫の物語
- 著者名:大島弓子
- 発売元 : 白泉社
- 価格:620円
「魅力」というのはなかなか言語化するのが難しいですが、「自分の欲望を外に出す」ことと「相手への気遣い」がうまく噛みあっている状態だと思います。この本に登場するスワノチビ猫は「愛嬌」の権化であり、この猫の使う言葉や行動から学ぶことは非常に多いと思います。「魅力」に対して感動できることから魅力的なコミュニケーションは始まると思います。
- 3位
- 擬音語、擬態語が載っている本
- 著者名:飛田良文
- 発売元 : 東京堂出版
- 価格:5,145円
擬音語を会話に投げ込んで笑いを取る手法は古くからありますが、擬音語というのはある状態の効果的な比喩であり、覚えておいたり自分で新しく作ったりすることで人とは違う会話の印象を与えることができます。小籔千豊さんが使用している「ぬちぃ」なども秀逸な擬音語だと言えます。
- 4位
- カリスマと呼ばれる人たちの会話を分析し、ホメると見せかけてバカにする本
- 著者名:古屋雄作
- 発売元 : 太田出版
- 価格:1,102円
この本は、もともとは古屋さんがミュージシャンや俳優の人の「自己陶酔しまくっているコメント」に対して「ただ赤線を引いただけ」というweb記事から始まっているのですが、「ツッコミ」としては極めて優秀な作品だと思います。この本を読むことで、「人前でどんな発言をすると恥ずかしいのか」という点に関して感性を磨くことができます。この本を面白がれる人は、間違いなくコミュニケーション能力が高い人だと思います。
- 5位
- 苦手な人に対して、「うまくキレ」ることで出世を試みる本
- 著者名:楠元博丈
- 発売元 : 文響社
- 価格:1,512円
コミュニケーションと言えば、普通は「仲良くなる」ことを目的にするのですが、この本ではあえて「どうキレるか」ということをテーマにしています。一風変わったテーマですが「使えるキレ方」が多数載っていて読み物としても面白いし、読むだけでストレスが解消でき、内容は実用的という、コミュニケーション本としては非常に秀逸な本です。ちなみに僕が編集した本なので、完璧に宣伝なのですが、本当に面白いのでぜひよろしくお願いいたします。
■水野さんより
コミュニケーション本におけるジレンマとして『コミュニケーション能力をアップしよう!という本そのものがサブい』ということが挙げられると思います。つまり、コミュニケーション本を読もうとしている自分に対してまずは「真面目か!」「俺、どうしちゃったの?」とツッコミを入れられるか、そして、ツッコミを入れつつも、真面目に学ぶことができるかが大事だと思います。
■ぶっくらこより
水野敬也さん、ありがとラコ〜! コミュ力アップの秘策は、マンガから辞書にまで潜んでいるラコね。
他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrako までよろしくラコ!