気分をリフレッシュ! 都内で自然を楽しめるお出かけスポットをご紹介

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公開日:2022/7/1

東京の懐かしくて新しい暮らし 365日──巡りゆく日々の中で見つけたとびきりのお気に入りたち
東京の懐かしくて新しい暮らし 365日──巡りゆく日々の中で見つけたとびきりのお気に入りたち』(東京散歩ぽ、中川よしこ、中川マナブ/自由国民社)

 東京タワーや東京スカイツリー、上野動物園など、東京には観光名所が数多くある。だが、そうした有名スポットだけが東京の魅力ではない。知っているのに訪れたことのない場所や、あまり知られていない魅力的な場所が東京にはまだまだたくさんある。

 そう教えてくれるのが、『東京の懐かしくて新しい暮らし 365日──巡りゆく日々の中で見つけたとびきりのお気に入りたち』(自由国民社)だ。

 著者の中川よしこ氏と中川マナブ氏は、東京で暮らす夫婦ユニット「東京散歩ぽ」として、東京をはじめ、全国のおすすめスポット、イベント情報などをブログやSNSで発信中。

 本書では彼らが発見した東京のおすすめスポットを、日めくりカレンダーのような形で1年365日分を紹介。東京の様々な伝統や文化の始まりも知れる一冊となっている。


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この夏に訪れたい!自然を満喫できるおすすめスポット

 気分をリフレッシュしたい時は緑が恋しくなる。都心だと自然に触れることが難しく思えるかもしれないが、実は自然が豊かで、喧騒を忘れて心を癒せる場所が意外と多い。

 例えば、夏本番を迎えるこれからの季節におすすめなのが、昭和39年(1964年)9月に日本初の高層ホテルとして開業した「ホテルニューオータニ」の池泉回遊式庭園。

東京の懐かしくて新しい暮らし 365日──巡りゆく日々の中で見つけたとびきりのお気に入りたち

 こちらは広さ約4万平方メートルと広大で、高低差のある地形を活かした落差6mもの迫力ある大滝や枯山水、鎌倉時代や南北朝時代の灯籠など、日本の美意識が凝縮している。朱色の太鼓橋が架かる清泉池に泳ぐ約350匹の真鯉や緋鯉から涼を得られるのだ。

 日本庭園は宿泊客以外も無料で見学・散策することができるので、近くを訪れた際は足を運びたい自然スポットだ。

そして、プチ旅気分を味わいたいなら立川市にある「タチヒビーチ」へ。

東京の懐かしくて新しい暮らし 365日──巡りゆく日々の中で見つけたとびきりのお気に入りたち

 耳を澄ますと波の音が聞こえてきそうなこちらは、平成29年(2017年)にオープン。砂浜の広さはなんと9000平方メートルと日本最大級。東北や四国の白浜のビーチから砂を持ってきて作られたというから驚きだ。ビーチの周りには63か所のBBQスペースが用意されている。

 まだ気軽に海外に行くことが難しいご時世だからこそ、飛行機に乗らず行けるタチヒビーチで南国気分を味わってみてはいかがだろうか。

四季折々の自然を東京で楽しもう

 他にも四季折々の自然に浸れる名所がたくさんある。春は、汐留駅のほど近くにある浜離宮恩賜庭園がおすすめ。約30万本が咲き誇る見事な菜の花畑がある。

東京の懐かしくて新しい暮らし 365日──巡りゆく日々の中で見つけたとびきりのお気に入りたち

 菜の花畑のすぐ隣には紅梅と白梅があり、贅沢な競演を楽しむこともできる。黄色いじゅうたんの向こうに見える近代的な高層ビルと菜の花畑とのアンバランスなコラボレーションがとてもユニークで、つい笑みがこぼれてしまうだろう。

 秋の自然の景観といえばやはり紅葉は外せない。東京にももちろん紅葉を楽しめる場所があり、なかでも明治神宮外苑のいちょう並木がおすすめだ。

東京の懐かしくて新しい暮らし 365日──巡りゆく日々の中で見つけたとびきりのお気に入りたち

 青山通り口から外苑中央広場の円周道路まで、4並列に街路樹として植えられているいちょうは全146本。例年11月の中頃から葉が緑から黄色に変わり、11月下旬には黄金色に輝くとのこと。ため息がこぼれるほど美しい景色は大切な人と共有したくなる。

 そして冬の景観なら「払沢の滝」だ。

東京の懐かしくて新しい暮らし 365日──巡りゆく日々の中で見つけたとびきりのお気に入りたち

 西多摩郡檜原村にある「払沢の滝」は、東京都内で唯一「日本の滝100選」に選ばれた名瀑。夏は清水が木漏れ日に輝いて滝つぼへ注ぐ様子が美しいが、冬は氷結し、見事な氷瀑を観られるのだとか。

 まるで澄んだ清流が空から降り注いでいるかのような幻想的な光景を、その目に焼き付けてはいかがだろうか。

 今回は自然スポットを中心に紹介したが、本書には他にも、最新スポットから歴史を感じる街並み、東京の地形のヒミツまでさまざまなトピックスを掲載。見逃せないグルメ情報もあるので、次の休日のおでかけや、東京観光のお供にして、知らなかった東京の魅力を満喫してほしい。

文=古川諭香

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