芸人のように飲み会でウケたい! 元芸人が授ける、とっておきの「おもろい話し方」

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更新日:2022/7/6

おもろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則
おもろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則』(芝山大補/ダイヤモンド社)

 フリートークが上手い芸人のように自分も面白い話ができれば、きっと仕事もプライベートもより充実する。しかし、残念ながら、多くの人には、そのような恵まれた才能はない。

 だからといって「面白い話ができる能力」を才能だけに求めるのは違うようだ。『おもろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則』(芝山大補/ダイヤモンド社)によると、

・会話が続かない、ウケない
・話す相手によって会話が盛り上がらない
・特定のコミュニティでは存在感がなくなる

といった悩みは、自分の性格や会話のセンスに問題があるからではなく、ただ「ちょっとした会話のコツ」を知らないために起こるという。フワちゃんと「SF世紀宇宙の子」でコンビを組むなど元・芸人として活動し、現在は芸人のネタを考える「ゴーストライター」として活躍する著者は、「お笑いスキル」を生かした日常のコミュニケーションを、さまざまなシチュエーションで生かせるよう紹介している。

 例えば、お酒にまつわるシチュエーション。誰でもお酒が入る場では、気が大きくなったり浮かれたりする。時には、友人から「無茶ぶり」されることもあるだろう。そんなとき、芸人のような才能はなくても、コツを知っておくだけで、場を楽しくすることができそうだ。

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 本書が紹介するコツのひとつは、「あえてすべってツッコむ」というもの。例えば、合コンで友人に「こいつめっちゃオモロイ自己紹介あるねん」「なんかオモロイことやってや」などと「無茶ぶり」された場合、自分は「やってもいいけど、絶対にすべるで?」「別にええけど、気温5度くらい下がるけど大丈夫?」などと事前に伝える。そのうえで大すべりしたとしても、本書によれば「こっちのもの」。「だから言ったやないか!」「お前、この空気の責任とれや!」と怒ってツッコめば、ひと笑い起こせるとしている。

 他には、お酒が入って気が大きくなり、下ネタなど答えづらい話題や触れられたくない話題を振られた場合は、「まわりを巻き込んでかわす」というコツも紹介している。同席者から「〇〇ちゃんってさー、彼氏いるの?」「最近は男と遊んでないの?」などデリカシーなくグイグイからまれた場合は、「これが最近流行りのパワハラってやつですか?」「…ごめんちょっと、誰か助けてくれへん?」「この人、仕事でもこんなドSなんですか?」などと周囲の人に言って巻き込むことで笑いに変えられるのだとか。

 さて、そもそも、飲み会の場が苦手だったり、お酒が飲めなかったりする人もいるだろう。そういう人にとって、飲み会の誘いは苦痛であったりするかもしれない。そこで本書は、笑いに変えられる断り方を紹介している。そのコツは、「その場には関係ない誰かのせいにして断る」こと。

 例えば、仕事やサークル終わりに飲み会に誘われたら、「お母さんからダメって言われてるんで」「すみません! おもろいことするの医者に止められてるんで」「そういうの事務所NGなんです」などと、「嘘つけ!」とツッコまれるような理由で断れば、笑いを起こせるらしいのだ。

 本書を読んで自分に合ったコツを会得できれば、自分も相手も笑顔にできるコミュニケーションが広がっていきそうだ。

文=ルートつつみ (@root223

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