「夏の行き先は、本がきめる。」ナツイチ2022キャラクターは竹内涼真さんと横浜流星さんが就任！

　※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』8月号からの転載になります。

集英社文庫の夏のフェア「ナツイチ2022」がスタート! 映像化作品やナツイチ特別企画など、読書好き垂涎のお楽しみが続々!

　毎年恒例、集英社文庫のサマーフェア「ナツイチ」が今年もスタート! 全国の参加書店で対象文庫を買うと、その場で1つ「よまにゃブックバンド」をプレゼント。今年のラインナップは約80作品。さあ、あなたは何冊読む?

（文＝野本由起）

『アキラとあきら』実写映画化!

「ナツイチ2022」のキャンペーンキャラクターは、8月26日に映画が公開する『アキラとあきら』にW主演する竹内涼真さんと横浜流星さん! 池井戸潤さんによる原作の魅力とは?

『下町ロケット』『半沢直樹』『空飛ぶタイヤ』『陸王』『民王』など、これまで数々のベストセラーを生み出してきた池井戸潤さん。映像化された作品も数多く、原作ともども大ヒットを記録している。

　集英社文庫より発売中の『アキラとあきら』も、池井戸さんによる人気作。過去にはドラマ化も果たしたこの作品が、今度はスクリーンに登場する。竹内涼真さん、横浜流星さんをW主演に迎え、8月26日から全国で公開される予定だ。竹内さん演じる〝アキラ〟こと山崎瑛は、貧しい家庭で育った実直な青年。一方、横浜さん演じる〝あきら〟こと階堂彬は、大企業社長の御曹司だ。そんな対照的なふたりが日本有数のメガバンクに同期入行し、ともに過酷な現実に立ち向かっていくさまが熱くドラマチックに描かれている。

　原作小説では、そんなふたりの半生を文庫上下巻、原稿用紙約1000枚に及ぶボリュームで描き切っている。父が営む町工場が倒産し、夜逃げを経験した瑛、大手海運会社の御曹司として生まれたがゆえに、運命に翻弄される彬。彼らの半生を幼少期から丁寧にたどることで、ふたりの価値観が形成される過程、目指すバンカー像の違いも浮き彫りにされていく。

　まったく境遇の違うふたりだが、幼い頃から接点があり、時折接触してはチカッと火花を散らすのも面白い。夜逃げ先の親戚宅を抜け出した瑛を、あやうく轢きそうになる彬の乗った車。スーパーのオープンセレモニーに父とともに出席し、運転手付きのロールス・ロイスで去っていく彬と、その姿をチェーンの錆びた自転車で見送る瑛。こうしたエピソードも、両者の対比を際立たせている。

　同じ銀行に勤めはじめてからも、ふたりは火花を散らす。折しもバブル経済の絶頂期、巨額の融資案件が飛び交う中、瑛は己の信念を愚直に貫き、彬は着々と自分のポジションを築いていく。だが、バブルははかなく崩壊し、彬は父の海運会社が直面する危機に巻き込まれることになる。バンカーと若き経営者、異なる立場になったものの、彼らの人生は再び交差し、ともに知恵を絞って苦境を跳ね返していく。

　池井戸作品では、これまでにも理想と信念を胸に抱き、自らの職務をまっとうする人々の姿を描いてきた。『アキラとあきら』もこうした作風を継承しつつ、主人公がふたりになったことでほとばしる熱量は2倍に。ふたりの青春を、バンカーの矜持を、そして泥臭くも誇り高い生きざまを、文庫と映画でぜひ体感してほしい。

累計75万部突破!

8月26日公開

監督：三木孝浩　原作：池井戸 潤　脚本：池田奈津子　音楽：大間々 昂　配給：東宝　出演：竹内涼真、横浜流星、髙橋海人、上白石萌歌、児嶋一哉、満島真之介、塚地武雅、宇野祥平、奥田瑛二、石丸幹二、ユースケ・サンタマリア、江口洋介ほか

熱い理想を持つ山崎瑛（竹内涼真）と、情を排して冷静に仕事をこなす階堂彬（横浜流星）。『思い、思われ、ふり、ふられ』『僕等がいた』の三木孝浩が監督を務め、ふたりの運命を描いた奇跡の大逆転エンターテインメント!

(c) 2022「アキラとあきら」製作委員会

映像化作品ぞくぞく!

『アキラとあきら』のほかにも、『よだかの片想い』『早朝始発の殺風景』の2作品が映像化決定! まずは「ナツイチ」の文庫で予習してから、映画&ドラマを楽しんでみては?

よだかの片想い

早朝始発の殺風景

人気声優の朗読が聴ける!

人気声優がナツイチの作品を朗読する特設サイト「よまにゃチャンネル」を公開中!　今年はこの5人が、全8作品の一部を朗読してくれた。声の響きにいざなわれ、物語世界へ旅立とう。

＊前編はナツイチ特設サイトから、後編は本の帯についている二次元バーコードから聴くことができます。

内田雄馬

江口拓也

岡本信彦

駒田 航

斉藤壮馬