「人生は、薔薇色のお菓子のよう」残酷で醜い女の殺人パラダイス!

小説・エッセイ

2012/11/22

殺人鬼フジコの衝動

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 徳間書店
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:真梨幸子 価格:1,512円

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虐待・一家惨殺・同級生の死と幼いころから不運のフジコ。叔母に引き取られ新たな人生を踏み出すも、彼女の人生は狂い始める。クラスの女子からの脅し、ゆすりetc…ついに「あんたなんか、死んじゃえ!」と、命を奪ってしまうフジコ。いつしか目障りなヤツは殺してしまえばいいのよ…と生涯を通じ10人以上を殺害し、伝説の殺人鬼へと成長していく…。

                                  

フジコの残酷かつ醜さに不快感を覚えながらも読む手が止まらないほどおもしろい作品でした。というのも、ありえない内容なのですが、人間関係や事件背景に、あーなんとなくわかるかも…と共感。どこかで聞いたことあるような、身近にありそうな、なんともいえないぞっとするリアルさがあるんです。

たとえば、女子特有のクラス内にできる仲良しグループ。フジコは運よく1番勢力の大きいグループに入るのですが、ボスがひとりいてその子に気に入られないといじめの対象になってしまう。そこで養父母のお金をくすねて流行りのCDを買ったり雑誌を買ったり悪口に参加したりと、どんどん悪い方向へ。経験のない人でもなんとなーくぼやーっと理解できますよね(汗)。

また、フジコの初カレ。フジコの親友と浮気していまい男女関係のもつれから殺人事件へ。なんかニュースにでてきそう…。何人も殺しているのですが、どれも「ありえそう」と言わざるを得ない殺害理由。ある意味リアルを追求したグロテスクミステリーだと思います。ぜひ、夜中に布団をかぶりながらページをタッチしながらめくってみてほしいです。そして、「あとがき」をしっかりと呼んで衝撃のラストに震えてください!


残酷な虐待…

お金って怖い

殺人鬼フジコ