【新制度に対応】将来のお金の不安を解決! つみたてNISA&iDeCoをサクサク学べる基本の1冊

暮らし

公開日:2022/7/23

知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本
知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本』(酒井富士子/学研プラス)

 住宅購入費、教育費、老後の資金…。これから先の人生、一体どれくらいのお金が必要になるのかと思うと途方に暮れる。貯金するだけではお金は増えないから、投資を始めるべきなのだろうとは思うが、なんとなく怖いし、手続きも面倒臭い。お金のことを考えねばと思いつつも、ついつい後回しにしてしまっているという人は少なくないだろう。

 そんな人は、経済ジャーナリスト・酒井富士子氏による『知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本』(酒井富士子/学研プラス)を手にとってみてほしい。この本では、投資のもうけにかかる税金が20年間ゼロになる制度「つみたてNISA」(少額投資非課税制度)と「iDeCo」(個人型確定拠出年金)について徹底解説。基礎知識から、手続きの流れ、知っている人だけが得をするテクニック、商品選びまでやさしく教えてくれる。会話形式だから、サクサク読めて、わかりやすい。面倒な手続きもイラストを添えて解説されているから、初心者でも無理なく手軽に投資をスタートすることができそうだ。

知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本 p.4-5

「つみたてNISA」と「iDeCo」どっちがお得なの?

 この本では、つみたてNISAとiDeCoについて基本中の基本から解説している。つみたてNISAとiDeCoはどちらも20歳以上ならば、誰でも利用できる制度。iDeCoは、老後資金を貯めるための制度で、つみたてNISAは、それ以外に必要なお金にも使うことができる制度だ。税金面では、iDeCoの方が圧倒的に有利だそうで、iDeCoは「積立時」「運用時」「受取時」に税金が非課税になる優遇制度がある。一方で、手数料の面では、iDeCoよりもつみたてNISAの方がお得。本当は両方始めた方がいいが、どちらかを選ぶならつみたてNISAから始めるといいという。つみたてNISAはいつでも引き出すことができる一方で、iDeCoはお金を引き出せるのは60歳以降となるため、iDeCoのみを始めるのは考えもの。自分の状況に合わせてつみたてNISAとiDeCoを上手に組み合わせると良いそうだ。

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世代別におすすめの投資方法は?

 そうはいっても、つみたてNISAとiDeCoをどうやって組み合わせればいいのか、どんな商品を選べばいいのか悩んでしまう人も多いに違いない。本書では、世代別におすすめの投資方法も紹介。読むだけで商品を選ぶことができるようになっているからありがたい。たとえば、30代で子どもがいる場合、計画的にお金を貯める必要があるため、つみたてNISAを積極的に活用すると良いそうだ。基本的には株式型中心で投資するのが良いが、リスクを取りすぎると、いざ住宅や車を購入しようと思った時に、資金が減っている可能性があるため、バランス型も組み入れる。夫婦共働きの場合はリスク分散のため、夫婦で別々の運用スタイルを取るのがオススメ。また、30代は、もっと先の将来についても考え始めなければならない時期だから、無理のない範囲でiDeCoの金額も設定すると良いそうだ。

知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本 p.162-163

50代からでも大丈夫! iDeCo新制度にも完全対応!

 2022年4月からiDeCoが段階的に改正され、受給開始年齢の延長、加入年齢の拡大、会社員の加入要件の緩和がなされ、より幅広い人が使える制度に進化した。本書では、若い世代はもちろん、50代でも始めやすくなった、その改正ポイントについても解説。「今から投資を始めるのは遅い?」と思っている人にとっても参考になるに違いない。

知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本 p.110-111

「投資って何だか難しそう…」と感じている人も、この本でNISAとiDeCoの基本を知れば、今まで踏み出せなかった一歩が踏み出せるはず。将来に不安を感じているならば必読。この本をもとに、これからのお金について考えてみよう!

文=アサトーミナミ