年間800軒を飲み歩いた酒飲みのプロが伝授! 宅飲みがさらに充実する簡単&おいしいおつまみレシピ

暮らし

公開日:2022/7/23

せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ
せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ』(せんべろnetひろみん/ワン・パブリッシング)

 コロナの影響で、宅飲みを考える日が続いている。しかし宅飲みが増えると、どうしてもワンパターン化してしまいがちなのがおつまみだ。出来合いのものを買うのも楽しいが、回数を重ねるとやはり新しい味がほしくなる。

せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ』(せんべろnetひろみん/ワン・パブリッシング)は、そんな時に大活躍する宅飲みおつまみのレシピ集。著者・ひろみんさんは、年間800軒を飲み歩くという酒飲みのプロ。飲み歩きや宅飲みの情報サイト「せんべろnet」を運営しており、Twitterのフォロワー数は12万人を超えている。

 本書では、ひろみんさんが実際に酒場の名店で教わった絶品おつまみをはじめ、酔っていても作れる簡単おつまみ、コンビニ食材を活用したアレンジおつまみなどが幅広く紹介されている。どれも難しさはまったくなく、使用されている食材もとてもシンプル。おつまみ好きなら、ページをめくるだけでもワクワクしてしまう。これはぜひとも味わってみたいというものを3品作ってみた。

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「かつおたたきのごま油漬け」(P.36~P.37)

せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ

 1品目は、ほぼ漬け込むだけで完成する「かつおたたきのごま油漬け」。ポリ袋にだし醤油、ごま油、にんにくチューブ、塩を入れて混ぜ、かつおのたたきを入れて1時間ほど冷蔵庫で寝かせる。あとは玉ねぎをスライスして水にさらしたもの、ねぎ、いりごまとともに器に盛りつければ完成。

 ごま油と一緒に漬け込むことで、風味がよくなるのはもちろん、たれがかつおに絡みやすくなる。にんにく入りでパンチのある味わいで、野菜をたっぷり摂れるのも嬉しい。かつおで玉ねぎを巻いて食べてもおいしかった。

「砂肝カリッとポン酢」(P.48)

せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ

 2品目は、カリッと食感がたまらない「砂肝カリッとポン酢」。半分に切って下処理した砂肝を塩、コショウ、にんにくチューブを加えた酒に漬け込む。あとは片栗粉をまぶして揚げ焼きし、刻んだ長ネギをのせてポン酢を器の底に流し入れれば完成。

 揚げ焼きすることで表面がカリッとし、中のコリコリとした歯触りと合わせて2種類の食感が楽しめる。味もにんにくのガツンとくる味にポン酢の爽やかさが合わさり、あっという間に完食してしまった。砂肝はシンプルに塩コショウで焼くことが多かったが、ぜひともこれもレパートリーに加えたい。

「おでんポテサラ」(P.58)

せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ

 最後は、おでんの出汁を利かせた「おでんポテサラ」。ボウルにおでんのじゃがいもと卵(コンビニおでんなどでOK)を入れて潰し、焼き色がつくまで焼いたベーコン、マヨネーズ、塩を加えて混ぜる。あとは器に盛りつけて黒コショウをふれば完成。

 おでんのじゃがいもと卵を使うことで、おでん出汁の風味がしっかりと感じられる和風テイストのポテサラに。そこに厚切りベーコンが入ることで味にメリハリがつき、お酒が進む一品に。おでんの具材が手に入らなかった場合は、ゆで卵とレンチンしたじゃがいもに市販のおでんの素を混ぜ込むと、簡単に似た味が再現できる。

 どのおつまみも本当に簡単で、ちょっとした特別感もあり満足度も高いものばかり。ポテサラは作り置きとしても重宝する。このほかにも、「塩辛と大根のにんにくバター炒め」「モッツアレラチーズのしょうゆ漬け」など食べてみたいおつまみが満載。本書が1冊あるだけで宅飲みが一気に充実しそうだ。筆者も、引き続き宅飲みの楽しみを増やしていこうと思う。

調理、文=月乃雫

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